白堊スポーツ - since 2004.09.18

母校・盛岡一高や岩手のスポーツ情報、読書感想、盛岡風景などをお伝えします。

teinen

2017年03月31日 | 家族・自分
平成28年度最終日に気が付きました!

今月の投稿数=57は2010年10月の121、2009年7月の60に次ぐ3番目。たぶん2010年10月はLive速報をブログメインでやってしまったため(物凄く評判が悪かったので取りやめ)だと思われるので、画期的な一か月でしたpeacepeacepeace

note読書記事が増えたからですね、きっと(笑)!

こんな私も今日でteinenとなりました。

でも、母校応援に終わりはありません
細々、だ、け、ど、がんばりますnikonikoniko

家日和

2017年03月31日 | 読書

次の6作品からなる短編集。
「サニーデイ」
ネットオークションにはまった主婦が旦那の大事なレコードプレーヤーを無断で出品するが・・・
「ここが青山」
主夫となった旦那が隠された能力を発揮。しかし、世間は・・・
「家においでよ」
妻と別居した旦那が家を自分好みに作り変えた途端、そこは会社仲間の安らぎの場になってしまう。戻って来た妻は・・・
「グレープフルーツ・モンスター」
内職をする妻が望むものは実は・・・
「夫とカーテン」
転職を繰り返す夫が危機に陥ると威力を発揮する挿絵作家である妻の芸術性・・・
「妻と玄米御飯」
くたばれロハス!と言いたいけど言えない人気作家の苦悩・・・

柴田錬三郎賞受賞作品らしいが、正直面白くなかった。とりあえず、「妻と玄米御飯」の気に入った一文を載せておきます。

「いやあ、ぼくもロハス・ブーム、嫌いだったんですよ。ああいうのって善意のファシズムじゃないですか。自分だけピュア、みたいな顔して、実のところは単なる自分好きでしょう。偽善ですよ。偽善。なあにが”地球にやさしい”ですか。だったらてめえの家だけ汲み取り式に戻せって言うんですよ。あはは」

ジェットコースター的主婦の変貌

2017年03月31日 | 読書

こりゃ~何ともかんとも・・・
主婦・及川恭子の変貌、そして、刑事・九野とそれを追う花村のラスト。こりゃ~何ともかんとも、と、しか表現のしようがない。

夫・茂則自身による勤務先放火事件に端を発し、妻・恭子の転落が始まる。家計の足しにと始めたパート⇒市民運動家の活動に参加してパート先を糾弾⇒市民運動の裏を知り脱会⇒パート先社長の甘い誘いに落ちる⇒夫への罵詈雑言⇒「子どもを放火犯の子とは絶対呼ばせない」という理由から夫の犯行を隠蔽すべく新たな放火を実行⇒犯行現場に現れた九野を刺し逃走⇒検問を恐れ車を乗り捨てて盗んだ自転車で逃走。

転げ落ちる女性の生きざまに唖然!夫婦ともに全然子どものこと考えてないし、子どもたちが可哀相!そして、ほとんど善人が出て来ない。う~後味悪し・・・

しかし、九野の義母が本当は死んでいた、ことがはっきりしない終わり方だったことも????

最近、気が滅入る本が多かったのでほのぼのした本を読みたい心境♪

高校野球で感じるわが身の衰え

2017年03月30日 | 家族・自分
盛附の4強はならなかった。
本来なら準々決勝は休暇を取って生観戦の予定だったが、病気休暇も含め人生初の9連休をとってしまった後なのでそうするわけにも行かずネットで結果を知る。

その後、あまりにも口惜しいので、ニュースも新聞も見ていない。

選抜はほとんど試合を見られなかった。
ちゃんと見たのは盛附の2試合だけ。

目の病気に罹ったこともあるが、それを割り引いても「高校野球を含めた諸々の興味が薄れて来ている自分」がいるような気がしてならない。28日のサッカーワールドカップ予選も読書の傍らチラチラと見たという感じだった。昔であれば、テレビに噛り付いていたに違いなし、なのだが。

たぶん、原因は歳を取ったということだろう。
自分では意識はしていないのだが、何かに向ける情熱というものが日々刻々薄れて来ている。

「あれっ?昔あんなに好きだったのに!」と思うことがいっぱいある。
生理的なことなので自分でジタバタしてもしようがない。自然に身を任せるしかない。

いよいよ老齢の入り口に差し掛かった模様~♪
高校野球のシルバーパスをもらえる頃にはボケも入って「高校野球って何!?」ってことになってなきゃいいけどねniko

あちゃ~ドロドロです。

2017年03月27日 | 読書

東京郊外の一戸建て、及川茂則、恭子夫婦は一男一女の子どもと慎ましやかな家庭を築いていた。恭子はパートタイムで家計の手助けをする。そんな時、茂則の勤める自動車部品販売会社で放火事件が起こる。当日、会社では経理監査が予定されていて茂則は経理課長だった。所轄の刑事・九野の茂則に対するかすかな疑い・・・妻の恭子もこれまでの取るに足りないと思っていた些細な出来事を思い出す・・・真犯人は誰だ?恭子にはパート勤務契約に絡む会社との確執、九野にはクビ間近の同僚がしつこく絡む。どうなるんだろう?夜更かしは厳禁だが下巻が気になる!

ドロドロした展開の中、九野と義母(亡き妻の母)との心の通った交流だけが救いです(笑)。

人生ってなに・・・?

2017年03月26日 | 読書

なんともやるせない奥田英朗の群像劇。
登場する6人、フリーライター、カラオケボックス店員、風俗小説作家、裏DVD女優、風俗専門スカウトマン、欲求不満の主婦、みんな最低だ。だけど、こんな人々の上にも人生という時間は平等に流れているのだ。人生って・・・何・・・・?

次の言葉が心に響いた。

世の中をなめるなよ。誰だって好きなことやって生きていけるわけがないんだ。金のために我慢して、プライドを捨てて、馬鹿にされたって、がんばって生きているんだ。自分だけらくして生きられると思うなよ。

作品名の「ララピポ」は次の言葉の外国人発音らしい・・・
a lot of people

自分の傾向

2017年03月25日 | 読書
以前、自分が好きな本がけっこう映画化されていることを書いた。

よ~ぐよ~ぐ考えると、自分の好きな本の傾向がはっきりした。
正直「文章が上手い」とか「表現がきれい」とかいう小説は好きではない。その場の場景が脳裏にビンビン跳ね返ってくる物語が好きなのだ!若い頃の筒井康隆はハチャメチャ、ドタバタの典型だったし、直木賞を取る前の半村良もそんな感じだから好きだったのだ。でも、筒井さんは偉くなり過ぎ、歳も取り過ぎて「文章の美しさに走り過ぎているから」正直、今の年齢ではついて行けない。その意味では筒井康隆は只者ではない(当たり前)。

な、の、で、小川洋子とか、金原ひとみは永遠に出会わない作家かもしれません。

湊さんらしくない結末・・・

2017年03月25日 | 読書

腹違いの長男に負けないくらいエリートコースを歩ませようと二男を厳しく育ててきた主婦が医師である夫を殺害する。その向かいの家でも娘が荒れていた。高級住宅地に家を持つこと、良い学校に進むこと、そんなささやかな夢を持って背伸びして生きる人々の葛藤。自分的には「たった70年、80年の人生、もっと気楽に生きたい」と思った。イヤミス女王・湊かなえさんにしては未来にかすかな希望の光が見える終わり方。たまにはこんな感じも良いですね(笑)。