白堊スポーツ - since 2004.09.18

母校・盛岡一高や岩手のスポーツ情報、読書感想、盛岡風景などをお伝えします。

箱根・学連選抜に盛岡一高出身の阿部君選出!!!

2019年10月30日 | 白堊な人々
今日、決定した「箱根駅伝・関東学生連合チーム16人」に、盛岡一高出身の東大4年・阿部飛雄馬君が選ばれました!
飛雄馬君ガンバレ!!!


※詳細はこちら
http://www.kgrr.org/event/2019/kgrr/96hakone-ekiden/96gakuseirengou.pdf

小暮写眞館(上)ー宮部みゆき

2019年10月30日 | 読書

評価3

古い写眞館に引っ越した高校1年・花菱英一。その英一にいわゆる「心霊写真」が持ち込まれ、同級生のテンコ、コゲパンとともに謎解明に乗り出す。それは「心霊」というより写し手の「情念」が転写されたものだった。

宮部みゆきにしては、「ステップファザー・ステップ」のような軽妙な文体に戸惑う。重厚な作品を読んで来ただけに<浮いてる>感じがしてしょうがない。ミステリーというほどでもないし、青春ものを狙ったためか・・・?こういった小説は有川浩に任せておけばいいだろうに(笑)。ひとまず下巻へ。

太平洋戦争がよくわかる本ー太平洋戦争研究会

2019年10月28日 | 読書

評価3

太平洋戦争について頭を整理するために購入。
各地の戦死者の数が細かく載っていて、その数の多さにあらためて驚く。シベリア抑留における死亡者数も、その1割(6万人)にのぼる。

そして、この本でも黄色人種蔑視について触れていた。

かなり長い間、戦争に関する本を読んだので、しばらくは宮部みゆきワールドに逃げ込みたいと思います。

坂の上の雲(8)-司馬遼太郎

2019年10月26日 | 読書

評価4

最終巻は全編日本海海戦!
出てきます!東郷平八郎の回頭運動(T字戦法)!
満州での陸戦は続くものの、連合艦隊の圧勝により日露戦争はポーツマス条約締結により終結。この勝利がのちの世に良かったのか?どうなのか?日本は昭和の軍部独走に向かいます。

いやー面白かった!
歴史は面々と続いているのだな~ということがよくわかりました。明治維新あっての日露戦争、そして太平洋戦争。しかし、ロシア将校の無策と東郷元帥の運に助けられた感が強いですね~ある意味恐ろしい。西欧人にある黄色人種に対する差別感(今でもあるんだろうな~?日本人は自分が西欧人と勘違いしているようだけど・・・笑)とロシア的な物の考え方が勉強になりました。

表紙は東城鉦太郎作「三笠艦橋の図」が元になっているようです。

【追伸】横須賀の記念艦「三笠」行ってみたいですね!

坂の上の雲(7)-司馬遼太郎

2019年10月25日 | 読書

評価3

奉天会戦から日本海海戦前夜まで。
壊滅寸前の日本陸軍が思わぬロシア軍の退却で戦線を回復し奉天を占領。しかし、戦いが長引けば物量的に苦しい日本は講和を有力国に働きかける。こうした中、1905年5月26日、バルチック艦隊は宮古島を通過。

ロシア陸軍のクロパトキン、海軍のロジェストウェンスキー、両司令長官の誤った判断が日本の敗戦を救ってくれたことがわかる。彼らに眼前の戦いを戦い抜く勇気とロシアの官僚体質がなかったら・・・?と思うとぞっとする。今の日本はなかったに違いない。

さーっ!あと1巻!

坂の上の雲(6)-司馬遼太郎

2019年10月22日 | 読書

評価4

黒溝台会戦から奉天会戦直前まで。
まだまだ満州・関東州での戦いは続く。兵数で劣る日本は大量の機関銃(砲)を手中にし奉天での一大決戦への準備を進める。そして、ロジェストウェンスキー率いるバルチック艦隊はインド洋の荒波を乗り越え航行を続けていた。これを迎え撃つ東郷艦隊は朝鮮半島南端の鎮海湾で猛訓練中であった。

日露の軍事衝突の裏で、明石元二郎という軍人がヨーロッパ各国で反帝政ロシア勢力と接触し、潤沢な資金を使って諜報活動していたとのこと。ロシアの革命前夜の様相がつまびらかにされかなり興味深い章「大諜報」だった。

坂の上の雲(5)-司馬遼太郎

2019年10月21日 | 読書

評価4

203高地攻略から遼陽近郊・黒溝台での戦闘開始まで。
大本営参謀長・児玉源太郎がついに旅順に赴き直接指揮をとったことにより203高地を落とす。これにより東郷艦隊は旅順封鎖の任を解かれ来るべきバルチック艦隊との直接対決にむけ日本に帰る。

てっきり203高地攻略は乃木の手柄だとばかり思っていたのだが、乃木は何もしていないどころか、死傷者6万人を生み出した愚将だった。児玉は自分の手柄を公表することなく、乃木の功績として歴史に刻むことを選んだ。で、あいかわらず、バルチック艦隊はいろいろもめながらもなんとかかんとかマダガスカル島までたどり着いた。なんとも、乗組員が気の毒だが、バルチック艦隊の部分が読んでいて一番面白い!