白堊スポーツ - since 2004.09.18

母校・盛岡一高や岩手のスポーツ情報、読書感想、盛岡風景などをお伝えします。

白堊・市営球場物語8-作:根子吉人(S56)

2016年09月24日 | 白堊野球物語
昭和58年夏 県大会2回戦  (小生 大3)
 本校 1-0 高田

春の県大会優勝かつ東北大会ベスト4の宿敵高田高校との7年ぶり、同じこの市営球場での対戦となりましました。試合は予想通り本校川村(公)相手校鈴木両投手の好投で緊迫した展開でしたが、5回裏に犠牲フライであげた1点を守り勝利。7年前の借りを返し春の覇者を破り「夏に強い」本校の本領発揮した会心の試合でした。

【注】文章は2005年6月時点のものです。

白堊・市営球場物語7-作:根子吉人(S56)

2016年09月23日 | 白堊野球物語
昭和57年夏 県大会1回戦  (小生 大2)
  本校 3-4 福岡 (延長11回)

県営球場が改装のため、市営球場をメイン会場とした最後の大会になりました。宿敵福岡高校との対戦は、地区予選でやはり宿敵盛商に快勝した本校有利の思い込みと異なり、またも接戦。3-1のリードから勝利目前の9回裏同点に追いつかれ延長戦へ。11回裏相手校の攻撃は走者を得点圏に置いたところで打球は無情にも左翼・照井君(兄は小生と同級)の前にころがり、万事休す。福高に5年前の借りも返せず、自分達が3年時の1年生達の最後の試合となってしまい、悔しさ倍増。甲子園出場の願いはさらに後輩達へ受け継がれるのでした。

【注】文章は2005年6月時点のものです。

白堊・市営球場物語6-作:根子吉人(S56)

2016年09月22日 | 白堊野球物語
昭和56年夏 県大会3回戦  (小生 大1)
   本校 4-1 花北商 (延長11回)

本校中山、相手校菅原両投手の好投で白熱の試合は延長戦へ。そして11回裏主戦で主砲の中山君自らの劇的サヨナラ3点本塁打で決着する。ライトスタンド(といっても芝、草、土手?)に飛び込んだ打球は今も記憶に残ります。

【注】文章は2005年6月時点のものです。

白堊・市営球場物語5-作:根子吉人(S56)

2016年09月21日 | 白堊野球物語
昭和55年夏 県大会1回戦  (小生 3年在学)
   本校 2-1 一関一 (延長10回)

秋春連覇の福岡に勝って創立100周年を2年ぶりの甲子園出場で飾り、忘れ物を取りに行く!と臨んだ在学中最後の夏。なんと初戦は旧制時代から覇を競った一関一。もちろん負ける気はしませんでしたが関高も小松代投手(千厩、前沢の監督をされ両校を強豪に)の好投や、本校も失策でピンチ(普段教室で見る様子と違い一塁悪送球を必死の形相で追いかけた大志田選手をはっきり覚えてますよ、研さん。)もあり1-1のまま延長へ突入。そして10回の裏、澤村君が安打で出塁、主砲八重樫君の2塁打でサヨナラかというところ・・・、ニ三塁とし、岩崎選手四球で満塁。久慈君四球でサヨナラ勝ち。息詰まる熱戦に終止符を打ちました。翌日の全国紙では「岩手のバンカラ対決」とかで書かれましたが当時は一関一も楽器は無く、同様に声と太鼓だけの応援だったと記憶しています。

【注】文章は2005年6月時点のものです。

白堊・市営球場物語4-作:根子吉人(S56

2016年09月20日 | 白堊野球物語
昭和53年夏 準々決勝 (小生 1年在学)
    本校 1-0 大東

息詰まる投手戦(といっても、クラブの夏合宿で4回戦も応援できず、この試合もできなく居ても立ってもいられないところ、1級上のC先輩と同級生のT君と3人で抜け出して市営球場へ行ってしまったのです。実際はここまで観てません。)。7回を終わり0-0、魔の8回表も0で抑えその裏の攻撃。大応援の中、押し出し(同級生の八重樫君の四球だったと記憶してますが・・・)の虎の子1点を守り勝利。「嗚呼愉快なり・・・」で2年連続の準決勝進出。甲子園まで再び「あと2」となりました。

【注】文章は2005年6月時点のものです。

白堊・市営球場物語3-作:根子吉人(S56

2016年09月19日 | 白堊野球物語
昭和53年夏 県大会3回戦  (小生 1年在学)
  本校  5-3 一関商工

今年こそは甲子園と誓った年。2回戦で強豪専大北上に6-1で快勝。続く試合も強敵との対戦となりました。序盤2-3とリードされるも見事に逆転勝ちを収め、S50年と同じく県下を代表する強豪校に連勝したのでした。
(ご存知ですか。S43年以降専北あるいは商工に勝つと決勝進出率100%です。:S43、50、53、61: 敗れると相手校が進出:S59,H11:、または甲子園:S61:です。広水もその対象:S43,S61:でしたが本年は叶わず。いずれ強豪校とは対戦するってことですね。)

【注】文章は2005年6月時点のものです。

白堊・市営球場物語1-作:根子吉人(S56)

2016年09月16日 | 白堊野球物語
◆忘れられない市営球場での熱戦  その1

1.昭和51年夏 県大会準々決勝 (小生 中2)
   本校 0-3 高田
前年の決勝と似た試合展開でした。春の県大会で7-1と快勝した宿敵高田高校との再戦。しかし、前半押しに押しながら決定打がでず、8回表の1チャンスの3点に泣くことになりました。う~、思い出すと悔しい。

2.昭和52年夏 県大会3回戦  (小生 中3)
   本校 8-6 岩泉
川村祥平監督(当時)率いる相手校の気迫溢れるプレーで一時2-5とリードされるも、集中打で逆転。3年連続の準々決勝へ駒を進めることとなりました。試合中は先生のことは存知上げず、まさかと思いましたがなんとか辛勝。これは本年の県大会2回戦に連なるものだったのですね。(先生は現校長、千葉監督も同窓)

【注】文章は2005年6月時点のものです。

白堊・市営球場物語2-作:根子吉人(S56)

2016年09月14日 | 白堊野球物語
【注】文章は2005年6月時点のものです。

市営球場は9年も行ってません。が、歴史的建築物だと思いますし、いくつか好きなところがあります。
1.選手が近くでプレー
  顔が見えます。臨場感溢れます。
2.応援がいい
  近くでプレーしているので、応援で相手校を押せます。押し出し四球で勝ち越し点あげたこと2回。またスコアボードとその後ろの山に反響して、音響効果抜群です。
3.学校から近い
  三割(みつわり)より近くて便利。また公式に二高の前を通れる。

岩手の野球の歴史をつくった舞台ですから、なくなると寂しいですね。総合的に岩手県営>>注目の宮城県営>盛岡市営ではありますが・・・

雨に消えた夢・昭和49年夏<完>-作:平舘俊弥(S50)

2016年09月12日 | 白堊野球物語
◆一高まさかの延長サヨナラ負け②

いつの間にか、雨の市営球場に鳴り響く試合終了のサイレン。
それでも私は敗戦が信じられない。
スコアボードを見る。
雨にかすんでよく見えない。

盛一 1010000000 2
花泉 0101000001 3

千葉の背番号と重なり合って「1」がかすかに見えた。
「ほんとか一高が負けたの。嘘だろう。」
「信じられん。信じたくない。」
降り続く雨の中、泣きながら引きつる声で敗戦歌を謳う。
「俺が一高生として野球を見ることはもうないんだな。」
そう思ったら、また涙が流れた。

この敗戦が同年秋の優勝、翌年夏の決勝進出につながるのであった。

<完>

なお、佐藤泰久先輩より資料の協力を頂きました。ありがとうございました。

雨に消えた夢・昭和49年夏5-作:平舘俊弥(S50)

2016年09月10日 | 白堊野球物語
◆一高まさかの延長サヨナラ負け①

千葉の鋭い切れのストレートを花泉選手のバットが捉た。
打球は緩やかな弧を描きセンター平原光彦の頭上を襲う。
平原必死の形相で背走、背走。
「バックだ、バック、バック」
「取ってくれ、取ってくれ」
後退する平原の足がゆっくりになる。
そして、止まった。
「うそだろ」
真っ白なボールが緑濃い芝生に落ちた瞬間だ。
平原が首うなだれて、腰に手をあてる。
そして、ゆっくりと振り向く。

「まさか」