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博士の愛した数式ー小川洋子

2022年10月13日 | 読書
評価5

再読(前回2020年8月30日)。
家政婦の私、息子のルート(10歳)、80分しか記憶がもたない数学者の博士が紡ぐ愛に溢れた物語。数学の数式にまつわる話とプロ野球阪神の試合が同時進行する展開に3人の心の機微が縦横の糸となっている素晴らしい作品!最後の一文「完全数、28。」に涙。「子供を自分たち大人にとって必要不可欠な原子と考えた」博士の幼い者に向けた愛情の純粋さが貫かれた第一回本屋大賞受賞作。

しかし、80分しか記憶がもたない数学者、その博士から飛び出す数式の数々、野球カード、阪神の試合や選手たち、こんなもので物語が作れるなんて誰が想像できますかね~ 小川洋子恐るべし!

文中に出て来た数学的な文言を記しておきます。
・友愛数
・完全数
・素数
・双子素数
・三角数
・フェルマーの最終定理
・オイラーの公式

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