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連合赤軍物語・紅炎ー山平重樹

2022年03月07日 | 読書
評価5

再読(前回2018年11月7日)。
連合赤軍を構成する赤軍派と京浜安保共闘をその成立時点に遡って考察した上で、山岳ベース事件の被害者12人の状況を伝える作品。よど号ハイジャック事件、京浜安保共闘の中国根拠地計画の杜撰さには驚くばかり。「共産主義化」「総括」を旗印とした暴走の果ての真実が暴かれる。

革命左派指導者・川島豪、赤軍派議長・塩見孝也など主だった人物が獄中にあった昭和45年3月に、一線から退いていた森恒夫が赤軍派政治局員に就任した頃から暗雲が立ち込め、昭和46年12月21日に連合赤軍が結成されてから完全に歯車が狂ってしまう。水筒問題がきっかけで遠山美枝子の指輪問題が勃発、そこから総括の嵐が吹き荒れるのだった。

最後の方は革命への魂はどこへやら、リンチをするための屁理屈のオンパレード!重信房子も海外へ飛ばなければ処刑されていたに違いない。

【追伸】表紙の夥しい数のゲバ棒・ヘルメット姿が凄い。場所は聖橋かな?と思うが・・・


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