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終わりの始まり(下)ー塩野七生

2022年05月31日 | 読書
評価4

再読(前回2020年8月26日)。
コモドゥスの後帝国は将軍の実力主義の時代に突入、半年に2皇帝(ペルティナクス、ユリアヌス)が就任するも混乱はおさまらず、4年間に渡るニゲル、アルビヌスとの戦いを制したセヴェルスが帝位につき、ローマの軍事政権化の始まりともいわれる軍団兵優遇策を推し進める。

文中に、今のニッポンを見た時、とても興味深い箇所があるので記しておく。

(125頁)
これらの行為は、今風に言えば、ノーブレス・オブリージェだが、ローマ人は、恵まれたる者が その機会を与えてくれた社会に、得た利益を還元すること、と考えていたのである。
(139頁)
魚は頭から腐る、と言われるが、ローマ帝国も、「頭」から先に腐って行くのだった。

今のニッポン、「得た利益は全部自分に・・・」「既に尻尾まで腐りつつある」と思うのは私だけであろうか・・・金銭を賄賂と認識しながら堂々と大臣室で受け取っていながら執行猶予付き判決とは、どこの国の話・・・?

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