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アンネの日記ーアンネ・フランク

2021年04月15日 | 読書

評価5

再読(前回2020年10月24日)。
日記は隠れ家生活に入る1ヵ月前の1942年6月12日(アンネの誕生日)から密告により連行される1944年8月4日の3日前まで記されている。アンネ13歳から15歳までの記録である。その後、アンネはアウシュヴィッツを経てベルゲン=ベルゼンへ送られ、そこでチフスのために生涯を終えた。1945年2月末から3月初めと推定されている。

ー1944年8月1日火曜日の日記文(文春文庫582頁)ー
そしてなおも模索しつづけるのです、わたしがこれほどまでにかくありたいと願っている、そういう人間にはどうしたらなれるのかを。きっとそうなれるはずなんです、もしも・・・この世に生きているのがわたしひとりであったならば。じゃあまた、アンネ・M・フランクより
アンネの日記はここで終わっている。

いつも、この最終頁で涙が出て来る。

隠れ家に住む8人(アンネ一家=父オットー、母エーディト、姉マルゴー、アンネ、ファン・ダーン夫妻、息子ペーター、歯医者デュッセル)の日々の生活を活き活きと描き、青春に生きる自身のみずみずしいまでの感動、やりきれない怒り、容赦ない自己分析、ペーターへの熱い思い、そんなアンネの心が突然ぶった切られたのだから・・・

アンネの夢はジャーナリストになり、やがては著名な作家になること、だったそうです。実際、童話や小説も創作しています。そして、アンネの望みは「死んでからもなお生きつづけること!」いつでも「アンネの日記」で私は生きているアンネに会うことが出来ます。




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