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真珠湾の日ー半藤一利

2021年11月13日 | 読書

評価5

再読(前回2019年4月14日)。
1941年(昭和16年)12月8日午前3時25分、日本軍九九式艦爆機の爆弾投下によって真珠湾攻撃は開始された。それは11月26日に択捉島単冠湾を出港した日本海軍機動部隊の奇襲攻撃だった。日本人にとって太平洋戦争開戦とはなんだったのかを冷静に解き明かす傑作!

開戦までの日米の虚々実々の駆け引き、御前会議へ向けての陸海軍の思惑、開戦当日の様子を日本国内、ワシントン、ホノルル、マレー半島に追った複合的視点がすばらしい!ハルノートがつきつけられるまでの経緯、南方軍上陸に向けてのタイ国政府との交渉、そして開戦通知手交遅延の真相など緻密な活写に引き込まれる。幾人もの人々が著作や日記などに書き残した開戦日の模様からあの時代の日本と日本人の行動、感情、心理を読み取ることができる。




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