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一路(下)-浅田次郎

2018年12月22日 | 読書

評価3

西美濃の旗本・蒔坂左京大夫の参勤交代は下諏訪からいよいよ江戸へ。道中、中山道最大の難所和田峠での自然との闘い、前田家妹君・乙姫との出会い、岩村田での志摩守との丁々発止、深谷での本陣ダブルブッキング、御殿様の発熱、御家乗っ取りの企て、様々な出来事を乗り越えて江戸時代ロードノベルは幕を閉じる。

今年、ちょうど信州方面へ旅をして、文中に出て来る妙義山、浅間山を眺め、碓井峠、安中、松井田を通って来たのでより身近に感じられた。集中して読んだ「連合赤軍もの」の舞台となった迦葉山も度々登場・・・私としては、世にうつけと言われる(実は仮の姿)蒔坂左京大夫がクソ小生意気な志摩守をギャフンと言わせた場面が一番グッと来た。

読み終わっての感想。一緒に旅をしているような気持ちになって楽しいのだが、御家の乗っ取りの悪巧みや木枯らし紋次郎風の男の登場場面がなんとも中途半端。面白いんだけど盛り上がりが今イチ。

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