評価
乃南アサの音道貴子シリーズ以外の初読み。
女性や老人を狙った引ったくりを繰り返し自暴自棄な日々を送っていた伊豆見翔人(24歳)は、ヒッチハイクの末にたどり着いた宮崎の山深い村である老婆の家に転がり込む。山仕事から祭りの準備へと懸命に働く翔人を村人は優しく包み込む。すさんだ心を持った若者が改心する様を、乃南アサの巧みな心理描写が追いかける!
3年後の祭りの日に刑期を終えた翔人は村に戻って来る。それを笑顔で迎える村の人々。翔人はもう自分が「しゃぼん玉」ではないことを実感した。エピローグに泣けた。
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