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黒書院の六兵衛(上)ー浅田次郎

2022年02月19日 | 読書
評価5

再読(前回2021年3月14日)。
時は徳川末期、江戸城明け渡しの官軍隊長を命ぜられた尾張藩御徒歩組頭・加倉井隼人はお城に居座って動こうとしない御書院番士・的矢六兵衛の扱いに困り果てていた。その六兵衛、実は金で旗本株を買った周囲の者が誰も知らない男だった。六兵衛の目的は?お城明け渡しの行く末は?

徐々に六兵衛の素顔が明らかになって来る。師走に、老父・老母を除いた家族が密かに入れ替わっていたのだった。にも拘わらず、御書院番士仲間は何食わぬ顔で正月行事などをこなしているところが徳川末期の混乱を象徴していて可笑しい。

一度読んではいるのですが(しかも去年)顚末を忘れてしまったのでした(笑)。下巻に期待!


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