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危機と克服(上)-塩野七生

2020年07月16日 | 読書
評価4

・第6代皇帝ガルバ(68年6月18日~69年1月15日)
・第7代皇帝オトー(69年1月15日~同年4月15日)
・第8代皇帝ヴィテリウス(69年4月16日~同年12月20日)

血族の継承から武力での継承に移行したローマ皇帝の座にわずか1年半の間に3人が座ることになり、ローマ帝国は混迷する。ガルバは北部スペイン属州(ヒスパニア・タラコネンシス)総督、オトーは西部スペイン属州(ルジタニア)総督、ヴィテリウスは低地ゲルマニア司令官で、武力は持っていたが、それぞれ、傲岸、生硬、怠惰という各人の性格に由来する統治能力のなさが露呈して、いずれも短期間で破滅した。

ヴィテリウスの首都入りと機を同じにして、元ユダヤ方面司令官・ヴェスパシアヌスを擁立するドナウ軍団を中心とする軍勢がポストゥミヤ街道を西進、第2次べトリアクム戦を経て、150年ぶりのローマでの市街戦でヴィテリウスは死をむかえる。


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