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一路(上)ー浅田次郎

2022年02月10日 | 読書

評価4

再読(前回2018年12月15日)。
西美濃の旗本蒔坂家家臣・小野寺一路は参勤道中の御供頭を拝命、父祖伝来の行軍録を忠実に再現した道中で江戸を目指す。家名断絶に繋がるゆえ道中の失敗は許されない一路だったが、御家乗っ取りを画策する後見役蒔坂将監の妨害にあいながらもなんとか行程の半分の下諏訪まで到達する。

時は桜田門外の変の後で、時々、人材難による幕府の窮状についての記述は出て来るが、幕末の雰囲気は全くなく、参勤交代道中で御家転覆を狙う悪党どもvs謹厳実直の19歳の若侍・小野寺一路+中山道を行く小野寺一路率いる一行のロードノベル。表紙の宿場町マップと地図帳を見ながら読み進めるのが実に楽しい!




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