評価
再読(前回2019年7月17日)。
終戦から203日目の昭和21年3月6日、ついに「憲法改正草案要綱」が政府より発表された。新憲法成立までの道のりを、当時15歳の著者の日常と世相を織り交ぜて膨大な資料をもとに時々刻々と筆写するドキュメンタリー。あたかも当時にタイムスリップした感覚になる歴史探偵の手になる傑作!
「一億玉砕」を叫んでいた国民が連合国進駐とともに手のひら返しでなにもかも米国になびいて行く姿が生々しく描き出されている。先方の戦略にまんまと乗せられた感はあるが、あらためて「ニッポン人ってなんなんだろう?」と考えさせられる。
堅い表題にしては半藤少年のエピソードや当時のユニークな世相も満載なので、さらっと憲法制定までを知るにはうってつけの本だと思います。
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