評価
再読(前回2017年5月30日)。
高知県出身の著者が、当時県庁に実在していた部署を舞台に観光振興にかける若者たちを描いたエンタテイメント!おもてなし課の掛水は多紀とコンビを組んで、観光コンサルタント・清遠にアドバイスをもらって仕事に邁進するも行政の壁にぶち当たる。
おもてなし課の若手の掛水が何度も県出身の売れっ子作家・吉門にダメ出しされつつ、清遠の教えを吸収しながら成長して行く姿が、なんとも微笑ましい。そこに、掛水と多紀の淡いコイバナ、吉門と清遠の娘・佐和との複雑な関係が絡み合って物語は進行し、最終的にはもちろんハッピーエンドではあるが、観光振興はまだスタートラインに立ったばかり。頑張れ!掛水、多紀!と声を掛けたくなる。
生活基盤は安定している公務員が主人公だけに、ハラハラドキドキ感がないのが残念といえば残念。まあ~有川さんの「高知愛」が溢れる作品だっ!ちゅ~と言えばそれまで・・・(笑)
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