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王妃マリー・アントワネット(下)ー遠藤周作

2022年09月13日 | 読書
評価5

再読(前回2021年1月15日)。
国王と第3身分の対立が激化し、ついにバスチーユ要塞が陥落し国民軍がヴェルサイユに侵入したことをきっかけに国王一家はパリへ移送され、タンプル塔での幽閉生活を強いられる。そして、国王16世の処刑に次いでマリー・アントワネットも罪を着せられギロチンの刃に倒れる。歴史の奔流に飲み込まれてしまったはかない王妃の物語。

王妃救出に賭けるフェルセンの執念が凄まじく、仲間のヴィレットとアニエスの活躍に手に汗握る。そんな最中、ちょっとしたことで革命家マラーを刺し殺してしまった元修道女アニエスの末後には涙を禁じえなかった。フランス王家に嫁いでいなかったならマリー・アントワネットもこんな非業な最期を迎えることもなかっただろうし、なんとも切ない気持ちにさせられる。

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