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アメリカで広がる 父親の「産後うつ」

2012-02-07 11:27:13 | 海外ネットワーク



  1月21日 NHK海外ネットワーク

  
  育児に積極的にかかわる父親、イクメン。
  男性の育児参加が進むアメリカは、
  父親が育児などに費やす時間は日本の3倍にのぼる。
  しかし最近、父親たちが精神的に追い詰められる事例が相次いでいる。
  
  父親を襲う症状は、出産後の母親に見られるのと同じ「産後うつ」であることが
  最新の研究で明らかになった。

  カリフォルニア州リバモアのシステムエンジニアの33歳男性。
  4年前に長男が生まれ、共働きの妻と育児や家事を平等に分担した。
  夕方6時前に帰宅し
  “夕食の準備”“ミルクをあげる”。
  しかし、長男の夜泣きが始まると自分自身に異変を感じるようになった。
  睡眠不足で強い怒りがわき、
  その傾向は日に日に深刻になっていた。
  
  「息子を抱いているのか、猫を抱いているのか、わからない気持ちに追い込まれた。
  数ヶ月たつと、息子を傷つけたいという衝動に毎日かられた。」

  妻の勧めで精神化の診察を受けた。
  激しい疲労と強い怒りは育児を始めてから半年間続いた。
  診断結果は
  出産後の母親に見られるのと同じ「産後うつ」。
  治療には1年半かかった。
  週2回のカウンセリングを受け続け
  今は息子と自然に触れ合えるようになった。

  育児に積極的な父親を襲う「産後うつ」。
  Depression in Fathers
  専門機関の調査結果が発表され注目を集めたのは一昨年で、
  メディアで大きく報道されたのである。
  Sleep deprivation(睡眠障害)
  Stress(ストレス)
  Isolation(孤独感)

  父親がなぜ「産後うつ」になるのか。
  カリフォルニア州の精神科医コートニー医師は
  去年1年間「産後うつ」の男性80人を診察した。
  睡眠不足によってホルモンのバランスが崩れるのが主な原因ではないかと考えている。
  ホームページに対処法を紹介すると約100万件のアクセスがあった。
  コートニー医師は、
  男性は周りに相談せず精神的縫い追い詰められてしまう傾向が強いと指摘する。

  予防のための取り組みも始まっている。
  ボランティア団体が開いたもうすぐ父親になる人のための集まりでは、
  すでに子育てをしている父親たちがアドバイスをおくる。
  専門家も参加し、
  「産後うつ」にならないために
  育児の不安や悩みを周りの人に打ち明けようと呼びかけている。
  


      
  

  

  
  
  
  
   


  

  
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