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アフガニスタン 五輪を夢見る女子選手

2012-02-12 20:33:57 | 海外ネットワーク



  1月28日 NHK海外ネットワーク


  長い間、女性のスポーツが制約されてきたアフガニスタン。
  オリンピックの大舞台を目指して練習に打ち込む女性アスリートの姿がある。

  アフガニスタンの女子ボクシングの代表チームは
  4年前に発足したばかりでメンバーは30人。
  女子ボクシングはロンドン五輪から始めて種目に加わる。
  アフガニスタンの選手たちは宗教上の理由から
  髪の毛を隠すスカーフなどをかぶっている。
  去年、タジキスタンで開かれた大会で
  ライトフライ級で優勝したジャブラム・ラヒミさん(19)。
  国際大会で金メダルを得て自信を深めつつある。
  チームを率いる元アフガニスタン代表選手サベル・シャリフィさんは、
  女性がボクシングをすることに根強い偏見があると感じている。
  見知らぬ番号から脅迫電話が頻繁にかかってくるという。
  選手たちの安全のため必ず車で送り迎えをしている。  練習環境も恵まれていない。
  練習場はタリバン政権時代に公開処刑場として使われた競技場の一角にある。
  サンドバッグはたった4つ。
  鏡は割れたままである。  
  しかし逆境の中でも明るさを忘れず、
  強い決意を秘めている。
   ラヒミさん
   「アフガニスタンには希望が少ないが
   ボクシングを始めて生き生きしてきた。
   夢はロンドン五輪出場。
   アフガニスタンの女性は決してかわいそうな存在ではなく
   平和の大使として祖国に誇りをもたらせるとアピールしたい。」

  柔道で世界を目指したいと
  アフガニスタンから日本へ渡った女性もいる。
  ファヒマ・レザイーさん(24)。
  去年11月に来日し、
  柔道の名門、東海大学で練習を続けている。
  指導者はシドニー五輪金メダリスト 井上康生さん。
  アフガニスタンには練習する施設もほとんど無く選手も数えるほどしかいない。
  本格的な指導を受けたことが無かったレザイーさんにとって
  全てが新鮮である。
   ロサンゼルス五輪の金メダリスト 山下泰裕さんは引退後、
  世界に柔道を広める活動を続けている。
  レザイーさんも山下さんに招かれ来日が実現した。
  16歳から柔道を始めたレザイーさんが日本で競技に打ち込む理由のひとつに
  姉への思いがある。
  欧米の音楽やファッションを紹介するテレビ番組の司会者だった姉のシャイマさんは、
  7年前、自宅で何者かに殺害された。
  イスラムの教えに反するとして番組が批判を受けていた最中のことだった。
  女性の社会進出と強く望んでいた姉。
  憧れだった姉の遺志を継ぐために自分に出来ることは何か、
  レザイーさんは大好きな柔道で世界の舞台に立ち、
  活躍することだと考えている。
  祖国への思いを胸にオリンピックを目指すレザイーさん
  大舞台での活躍がアフガニスタンの女性たちの希望になると信じている。
   レザイーさん
   「日本で頑張っているのは自分のためだけではない。
   私をみてくれているアフガニスタンの女性たちに希望を持ってほしい。」

  ボクシングのファヒマさんと柔道のレザイーさんは、
  スポーツがあまり盛んではない国に割り当てられる特別推薦の枠で
  オリンピック出場のチャンスがあるということである。
  その枠によってアテネで2人、
  北京で1人、
  アフガニスタンの女性がオリンピックに出場しているがまだメダルは獲得していない。
  
  



















  
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