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朝鮮戦争休戦60年 ②盟友中国は

2013-08-02 08:02:48 | 報道/ニュース
7月28日 NHK海外ネットワーク

北朝鮮と伝統的に友好関係を維持してきた国は隣の中国。
朝鮮戦争当時両国の指導者は北朝鮮がキム・イルソン主席
中国は毛沢東主席だった。
戦争をともに戦った両国の関係は“血の同盟”といわれるほど強固なものだった。
しかし北朝鮮は今年2月に3回目の核実験に踏み切った。
中国をはじめ国際社会が再三にわたって自制を求めたにもかかわらず強行。
これ以降中国の北朝鮮政策に微妙な変化がみられるようになった。

中国東北部丹東。
鴨緑江を挟んで対岸は北朝鮮である。
朝鮮戦争に参戦する中国軍の兵士たちは橋を渡り次々に戦地に赴いた。
朝鮮戦争の傷跡が残る橋。
中国からの補給路を断とうとしたアメリカ軍に破壊された。
朝鮮戦争をともに戦った中国と北朝鮮は友好関係を深めていく。
当時毛沢東主席が掲げたスローガン。
“アメリカに抗い北朝鮮を助ける
 それは中国を守ることにつながる”と呼びかけていた。
“朝鮮戦争を始めたのは北朝鮮に侵攻したアメリカで侵略から守るために参戦した”
と中国では教えている。
(北京市民)
「当時の中国はそれほど国力はなかったが北朝鮮を助け平和に貢献した。」
朝鮮戦争を戦った王紹川さん(79)。
元兵士たちで作る団体の会長を務めている。
王さんは16才のとき自らの意思で北朝鮮と戦う志願軍に参加。
歩兵師団の一因として38度線付近まで進み激戦を戦い抜いた。
(王紹川さん)
「このメダルは北朝鮮から授与されたものです。」
中国軍兵士18万人余が戦死したとされるこの戦争で北朝鮮の兵士と絆が深まっていったと言う。
(王紹川さん)
「山の中で北朝鮮の軍に会った時はうれしさのあまり涙を流して抱き合った。」
“血の同盟”とまでいわれた中朝関係。
しかし休戦から60年の今年 中国の態度に変化がみられるようになった。
中国は長い間ひっ迫した経済状況が続く北朝鮮に支援を行ってきた。
国際政治の場でも後ろ盾となって北朝鮮を支えてきた。
その北朝鮮が再三自制を求めたにもかかわらず核実験を強行され面子をつぶされた中国。
北朝鮮に対する独自の金融制裁に踏み切った。
さらに中国指導部は北朝鮮に対し核やミサイルなどの挑発をやめるよう強い調子で警告している。
王さんのように北朝鮮に思い入れのある中国の人でも北朝鮮は変わるべきだと考えるようになる。
(王紹川さん)
「もう実験はやめてほしい。
 中国のように経済を改革開放し国民の暮らしを良くしてほしい。」

休戦から60年。
北朝鮮との特別な関係を見直す時期に来たのか。
中国は国際情勢をにらみながら慎重に見極めようとしている。
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