8月28日 おはよう日本
これまでの防災情報は危険性に合わせて
注意報(災害のおそれ)
警報(重大な災害のおそれ)
土砂災害警戒情報 記録的短時間大雨情報
特別警報(50年に一度の災害)
などがあるが
今回の特別警報はこれまでの刑法の基準をはるかに超える災害の危険性を端的に伝えるために発表される。
その背景にはここ数年の大きな災害には防災情報を繰り返し発表しても
住民の避難や被害防止に結びつかったという教訓がある。
課題もあり短時間の大雨などでは特別警報が出た時にはすでに危険な状況になっていることが予想される。
防災の専門家は住民避難を指導する自治体の対応が重要だと指摘する。
(静岡大学防災総合センター 牛山素行准教授)
「特別警報が出たら何かを始めるというのでは遅い。
特別警報の前にいろんな情報が出るからそれをもとに動き始めて
防災情報がどの段階で状況が悪くなりどの段階でどうしたらいいかを
自治体など情報の受け手の側が日ごろからいろいろ考えておくことが重要。」
牛山淳教授が災害対応を高く評価する自治体が静岡県東部の小山町である。
3年前 1日700ミリの記録的な大雨に襲われた。
特別警報に当てはまる可能性がある状況である。
川が氾濫して大きな被害が出たものの死者はゼロ。
町が早い段階で全住民に自主避難を呼びかけ命を守った。
その決断を下したのが町で防災を担当する新井昇さん。
元自衛官で災害派遣を指揮した防災のエキスパートである。
3年前の9月8日 小山町では朝から雨が降り始め午前8時32分に大雨警報が発表される。
新井さんが注目したのが町の中心部からはなれた富士山の裾野にある消防署の雨量計だった。
新井さんは日ごろから雨のデータを分析。
この付近に雨が降ると2~2時間後に町の中心部の川の水位が上がる傾向をつかんでいた。
10時半前後 気象庁から相次いで記録的短時間大雨情報と土砂災害警戒情報を発表される。
町の中心部を流れる川はまだ氾濫を注意する水位には達していなかった。
しかし富士山の裾野では11時までの1時間に100ミリを超える猛烈な雨を観測した。
(静岡県小山町 新井昇危機管理監)
「防災情報棟梁を分析した結果
大きな災害につながるだろうと。」
午前11時55分 新井さんの判断をもとに町は全住民に自主避難を呼びかける。
消防や警察も一斉に動いた。
住民は声を掛け合いながら避難所へ向かった。
(音淵地区 区長(当時)吉川睦明さん)
「消防・警察・町役場の担当者がみんな集まってくれた。
対応が良かったと思う。
ありがたかった。」
4時間後の午後4時過ぎ 川の濁流が町を襲う。
しかし危険な地域の避難は終わっていて1人のけが人すら出なかった。
今回導入される特別警報。
新井さんは大きな災害の際には特別警報が出る前が勝負だと考えている。
(静岡県小山町 新井昇危機管理監)
「今までの警報の段階でもう次のことを考えないといけない。
特別警報が出る前に
町として住民に予告が与えられる態勢が大事と思う。」
今回 特別警報導入前に災害対応を強化する自治体も現れた。
岐阜県は3年前の集中豪雨で3人が亡くなった。
短時間の局地的な雨だったため災害対策本部の立ち上げが遅れた。
その反省から県では局地的な災害に素早く対応する態勢づくりを検討してきた。
「災害対策本部を立ち上げたけれども被害は無くてよかったと終るぐらい
すぐ情報をあげて立ち上げるのが大事。
どんな小さい災害でも立ち上げていく。
空振りに終わってもいいので。」
今回岐阜県が着目したのは気象庁が特別警報を発表する仕組みである。
大雨の特別警報はある程度の広い範囲で大雨が降ることが予想される場合に発表される。
しかし岐阜県は特別警報を条件を満たさないごく狭い範囲の大雨でも
情報伝達を気象庁に依頼した。
この情報が入り次第ただちに180人の対策本部を立ち上げ局地的な災害に全県態勢で臨む予定である。
(岐阜県防災課 川西和彦課長補佐)
「早めに対策本部を立ち上げれば人が集まってくる。
どこが危ないという情報も流れてくる。
市町村からの情報が速やかに上がっていく。
次の手次の手が打っていける。」
これまでの防災情報は危険性に合わせて
注意報(災害のおそれ)
警報(重大な災害のおそれ)
土砂災害警戒情報 記録的短時間大雨情報
特別警報(50年に一度の災害)
などがあるが
今回の特別警報はこれまでの刑法の基準をはるかに超える災害の危険性を端的に伝えるために発表される。
その背景にはここ数年の大きな災害には防災情報を繰り返し発表しても
住民の避難や被害防止に結びつかったという教訓がある。
課題もあり短時間の大雨などでは特別警報が出た時にはすでに危険な状況になっていることが予想される。
防災の専門家は住民避難を指導する自治体の対応が重要だと指摘する。
(静岡大学防災総合センター 牛山素行准教授)
「特別警報が出たら何かを始めるというのでは遅い。
特別警報の前にいろんな情報が出るからそれをもとに動き始めて
防災情報がどの段階で状況が悪くなりどの段階でどうしたらいいかを
自治体など情報の受け手の側が日ごろからいろいろ考えておくことが重要。」
牛山淳教授が災害対応を高く評価する自治体が静岡県東部の小山町である。
3年前 1日700ミリの記録的な大雨に襲われた。
特別警報に当てはまる可能性がある状況である。
川が氾濫して大きな被害が出たものの死者はゼロ。
町が早い段階で全住民に自主避難を呼びかけ命を守った。
その決断を下したのが町で防災を担当する新井昇さん。
元自衛官で災害派遣を指揮した防災のエキスパートである。
3年前の9月8日 小山町では朝から雨が降り始め午前8時32分に大雨警報が発表される。
新井さんが注目したのが町の中心部からはなれた富士山の裾野にある消防署の雨量計だった。
新井さんは日ごろから雨のデータを分析。
この付近に雨が降ると2~2時間後に町の中心部の川の水位が上がる傾向をつかんでいた。
10時半前後 気象庁から相次いで記録的短時間大雨情報と土砂災害警戒情報を発表される。
町の中心部を流れる川はまだ氾濫を注意する水位には達していなかった。
しかし富士山の裾野では11時までの1時間に100ミリを超える猛烈な雨を観測した。
(静岡県小山町 新井昇危機管理監)
「防災情報棟梁を分析した結果
大きな災害につながるだろうと。」
午前11時55分 新井さんの判断をもとに町は全住民に自主避難を呼びかける。
消防や警察も一斉に動いた。
住民は声を掛け合いながら避難所へ向かった。
(音淵地区 区長(当時)吉川睦明さん)
「消防・警察・町役場の担当者がみんな集まってくれた。
対応が良かったと思う。
ありがたかった。」
4時間後の午後4時過ぎ 川の濁流が町を襲う。
しかし危険な地域の避難は終わっていて1人のけが人すら出なかった。
今回導入される特別警報。
新井さんは大きな災害の際には特別警報が出る前が勝負だと考えている。
(静岡県小山町 新井昇危機管理監)
「今までの警報の段階でもう次のことを考えないといけない。
特別警報が出る前に
町として住民に予告が与えられる態勢が大事と思う。」
今回 特別警報導入前に災害対応を強化する自治体も現れた。
岐阜県は3年前の集中豪雨で3人が亡くなった。
短時間の局地的な雨だったため災害対策本部の立ち上げが遅れた。
その反省から県では局地的な災害に素早く対応する態勢づくりを検討してきた。
「災害対策本部を立ち上げたけれども被害は無くてよかったと終るぐらい
すぐ情報をあげて立ち上げるのが大事。
どんな小さい災害でも立ち上げていく。
空振りに終わってもいいので。」
今回岐阜県が着目したのは気象庁が特別警報を発表する仕組みである。
大雨の特別警報はある程度の広い範囲で大雨が降ることが予想される場合に発表される。
しかし岐阜県は特別警報を条件を満たさないごく狭い範囲の大雨でも
情報伝達を気象庁に依頼した。
この情報が入り次第ただちに180人の対策本部を立ち上げ局地的な災害に全県態勢で臨む予定である。
(岐阜県防災課 川西和彦課長補佐)
「早めに対策本部を立ち上げれば人が集まってくる。
どこが危ないという情報も流れてくる。
市町村からの情報が速やかに上がっていく。
次の手次の手が打っていける。」