8月27日 おはよう日本
イプシロンはJAXA(宇宙航空研究開発機構)が12年ぶりに開発した国産の新型ロケットで
高さは24mほどと日本の主力ロケットH2Aの半分ほど。
1段目にH2Aの補助ロケットをそのまま使用し
点検作業の一部をコンピューターに任せて自動化することで
打ち上げコストはH2Aの約3分の1の38億円程度に抑えられた。
機体には今回 惑星を観測するための望遠鏡を搭載した衛星が積み込まれた。
最新の技術が詰まった新型ロケットのイプシロン。
打ち上げに向けた準備作業は順調につづけられている。
7年前に廃止されたM(ミュー)5ロケットは
イプシロンと同じ固体燃料を使ったロケットで7機中6機の打ち上げに成功した。
小惑星探査機「はやぶさ」を宇宙に送るなど数々の結果を残したが
75億円という高額の費用が理由で廃止を余儀なくされた。
7年前の最後の打ち上げでは関係者が悔しさをにじませた。
(平成18年9月 M5ロケット打ち上げ後の会見 )
「M5ロケットで私は育てていただいたそういう気持ちでいっぱいです。
飛び立った瞬間は涙をこらえて頑張ったというのが本当のところです。」
当時この会見を行い打ち上げの現場責任者を務めいた森田泰弘さん。
今回のイプシロンのプロジェクトでは全体のリーダーを任された。
打ち上げコストを半額以下にするという無謀ともとれる挑戦にあたり
思いだしたのは「常識を覆せ」という言葉だったと言う。
森田さんは“日本の宇宙開発の父”と呼ばれた糸川英夫博士の孫弟子にあたる。
糸川博士は誰も考えなかったロケットを横に発射する水平発射という方式で
費用をかけずにロケット技術を磨き世界中を驚かせた。
(森田泰弘さん)
「世界に追い付き追い越せではなくて
世界の先を行け
自分たちの力で未来を切り開け
そういうチャレンジ精神が糸川精神なんです。
常識は100倍しても常識。
だから常識にとらわれず常識を覆すことをやりなさい
というのが糸川先生の教え。」
イプシロンの開発にあたり森田さんがまず考えたのがすでに運用されているロケットの使い回しである。
日本の主力ロケットH2Aの補助ロケットをそのまま1段目として利用することにしたのである。
これにより開発や製造のコストは格段に引き下げられた。
次に行なったのが打ち上げ作業の簡略化だった。
従来の打ち上げでは点検作業を数十人の担当者が人海戦術で行っていた。
それを人工知能を搭載したコンピューターで自動化することにより大幅に効率化。
パソコン2台で行えるようにした。
これにより打ち上げ準備にかかる期間はこれまでの42日から7日に短縮されるようになる。
(森田泰弘さん)
「世界がびっくりするような
パソコンでロケットを打ってしまうというまさに非常識ともいえるような挑戦をした。
全力はすべて出し切った。
絶対成功間違いなしの強い気持ち
自信を持って堂々と打ち上げに臨みたい。」
7年前に廃止されたロケットの悔しさを糧に開発がすすめられたイプシロン。
打ち上げは午後2時45分。
イプシロンはJAXA(宇宙航空研究開発機構)が12年ぶりに開発した国産の新型ロケットで
高さは24mほどと日本の主力ロケットH2Aの半分ほど。
1段目にH2Aの補助ロケットをそのまま使用し
点検作業の一部をコンピューターに任せて自動化することで
打ち上げコストはH2Aの約3分の1の38億円程度に抑えられた。
機体には今回 惑星を観測するための望遠鏡を搭載した衛星が積み込まれた。
最新の技術が詰まった新型ロケットのイプシロン。
打ち上げに向けた準備作業は順調につづけられている。
7年前に廃止されたM(ミュー)5ロケットは
イプシロンと同じ固体燃料を使ったロケットで7機中6機の打ち上げに成功した。
小惑星探査機「はやぶさ」を宇宙に送るなど数々の結果を残したが
75億円という高額の費用が理由で廃止を余儀なくされた。
7年前の最後の打ち上げでは関係者が悔しさをにじませた。
(平成18年9月 M5ロケット打ち上げ後の会見 )
「M5ロケットで私は育てていただいたそういう気持ちでいっぱいです。
飛び立った瞬間は涙をこらえて頑張ったというのが本当のところです。」
当時この会見を行い打ち上げの現場責任者を務めいた森田泰弘さん。
今回のイプシロンのプロジェクトでは全体のリーダーを任された。
打ち上げコストを半額以下にするという無謀ともとれる挑戦にあたり
思いだしたのは「常識を覆せ」という言葉だったと言う。
森田さんは“日本の宇宙開発の父”と呼ばれた糸川英夫博士の孫弟子にあたる。
糸川博士は誰も考えなかったロケットを横に発射する水平発射という方式で
費用をかけずにロケット技術を磨き世界中を驚かせた。
(森田泰弘さん)
「世界に追い付き追い越せではなくて
世界の先を行け
自分たちの力で未来を切り開け
そういうチャレンジ精神が糸川精神なんです。
常識は100倍しても常識。
だから常識にとらわれず常識を覆すことをやりなさい
というのが糸川先生の教え。」
イプシロンの開発にあたり森田さんがまず考えたのがすでに運用されているロケットの使い回しである。
日本の主力ロケットH2Aの補助ロケットをそのまま1段目として利用することにしたのである。
これにより開発や製造のコストは格段に引き下げられた。
次に行なったのが打ち上げ作業の簡略化だった。
従来の打ち上げでは点検作業を数十人の担当者が人海戦術で行っていた。
それを人工知能を搭載したコンピューターで自動化することにより大幅に効率化。
パソコン2台で行えるようにした。
これにより打ち上げ準備にかかる期間はこれまでの42日から7日に短縮されるようになる。
(森田泰弘さん)
「世界がびっくりするような
パソコンでロケットを打ってしまうというまさに非常識ともいえるような挑戦をした。
全力はすべて出し切った。
絶対成功間違いなしの強い気持ち
自信を持って堂々と打ち上げに臨みたい。」
7年前に廃止されたロケットの悔しさを糧に開発がすすめられたイプシロン。
打ち上げは午後2時45分。