8月4日 BIZプラスSUNDAY
水素から電気意を生み出して走る燃料電池車。
車から排出されるのは水だけ。
究極のエコカーと呼ばれている。
世界の自動車メーカーは本格的な実用化を目指して開発を急いでいる。
7月にホンダはアメリカのGMと燃料電池車の共同開発を発表。
日産やトヨタもそれぞれ海外の自動車メーカーと提携。
激しい開発競争の火ぶたが切られた。
(トヨタ)
「2社(トヨタ・GM)の英知を結集させスピードアップをはかる。」
環境大国ドイツでは燃料電池車の普及に欠かせない水素ステーションの建設に官民あげて取り組むなど
水素エネルギーの分野で世界をリードしようとしている。
(ドイツ政府担当者)
「自動車産業国としてトップでいるために水素エネルギーの技術が重要だと考えている。」
エコカーとしては他にもハイブリッドカーや電気自動車がある。
ハイブリッドカーは燃料として一部ガソリンを使用。
電気自動車も使用する電気は発電所で石油や天然ガスなどを燃料に作られたものである。
燃料電池車は水素と空気中の酸素を反応させ伝記を生み出す。
走るうえで化石燃料を一切使わないことから究極のエコカーと呼ばれている。
資源の少ない日本はこの燃料電池の技術開発で世界をリードしていて
アベノミクスの成長戦略のひとつにも位置づけられている。
日本の自動車メーカーではトヨタとホンダが2年後の2015年の市場投入を目指している。
燃料電池車は水素と空気中の酸素を化学反応させて電気を起こしモーターの力で走る。
燃料の水素をを3分間補給すれば500キロ以上入り続けることができる。
ガソリン車並みの航続距離で二酸化炭素を一切排出しない夢の車である。
燃料電池車には新たな役割も期待されている。
ホンダは今年4月から住宅の電源として活用する実験を始めた。
水素1回の補給で1件の家が使う電気を6日分賄うことができる。
これは電気自動車の3倍に相当する。
(ホンダ 岡部昌規主任研究員)
「水素の今までにない新しい利用価値。
来たるべき水素社会に向けては新たな提案というふうに考えている。」
一方 実用化に向けた最大の課題はコストである。
各メーカーは現在1台数千万円と言われる価格をいかに下げるのか研究を急いでいる。
カギを握るのが燃料電池本体。
内部にはセルと呼ばれる小さな燃料電池。
これが数百枚積み重なって大きな電力を生み出す。
セルには水素と酸素を反応させる触媒として希少金属のプラチナが使われている。
プラチナの価格は1グラム約5,000円。
以前は1台に約100グラムも使っていた。
いま日産ではプラチナの使用量を減らす研究をしている。
触媒のプラチナを単純に減らすと発電能力が落ちてしまう。
能力を落とさずにプラチナをどこまで減らせるのか。
ナノレベルの解析を続けている。
いまではプラチナの量を4分の1にまで減らすことに成功した。
(日産自動車 飯山昭裕エキスパートリーダー)
「かなりコストが下がってきているのでこれをベースにシステム全体が下がれば
求めやすい価格の実現に非常に近づくと思っている。」
実用化に向けたもう一つの課題は燃料電池の小型化である。
これまではセルの発電効率が低く燃料電池を大きくせざるを得なかった。
トヨタはセルの改良を重ね燃料電池の大きさを5年前の半分にすることに成功した。
さらに小型化を図り幅広い車種に乗せて普及の原動力にしたい考えである。
(トヨタ自動車 技術統括部 広瀬雅彦主査)
「燃料電池の部分は確かに全く新しくて
それは最初だから大変。
きちんとお客様に乗ってもらって迷惑のかからないような
信頼性をあげるという最後の追い込みに入っている。」
水素から電気意を生み出して走る燃料電池車。
車から排出されるのは水だけ。
究極のエコカーと呼ばれている。
世界の自動車メーカーは本格的な実用化を目指して開発を急いでいる。
7月にホンダはアメリカのGMと燃料電池車の共同開発を発表。
日産やトヨタもそれぞれ海外の自動車メーカーと提携。
激しい開発競争の火ぶたが切られた。
(トヨタ)
「2社(トヨタ・GM)の英知を結集させスピードアップをはかる。」
環境大国ドイツでは燃料電池車の普及に欠かせない水素ステーションの建設に官民あげて取り組むなど
水素エネルギーの分野で世界をリードしようとしている。
(ドイツ政府担当者)
「自動車産業国としてトップでいるために水素エネルギーの技術が重要だと考えている。」
エコカーとしては他にもハイブリッドカーや電気自動車がある。
ハイブリッドカーは燃料として一部ガソリンを使用。
電気自動車も使用する電気は発電所で石油や天然ガスなどを燃料に作られたものである。
燃料電池車は水素と空気中の酸素を反応させ伝記を生み出す。
走るうえで化石燃料を一切使わないことから究極のエコカーと呼ばれている。
資源の少ない日本はこの燃料電池の技術開発で世界をリードしていて
アベノミクスの成長戦略のひとつにも位置づけられている。
日本の自動車メーカーではトヨタとホンダが2年後の2015年の市場投入を目指している。
燃料電池車は水素と空気中の酸素を化学反応させて電気を起こしモーターの力で走る。
燃料の水素をを3分間補給すれば500キロ以上入り続けることができる。
ガソリン車並みの航続距離で二酸化炭素を一切排出しない夢の車である。
燃料電池車には新たな役割も期待されている。
ホンダは今年4月から住宅の電源として活用する実験を始めた。
水素1回の補給で1件の家が使う電気を6日分賄うことができる。
これは電気自動車の3倍に相当する。
(ホンダ 岡部昌規主任研究員)
「水素の今までにない新しい利用価値。
来たるべき水素社会に向けては新たな提案というふうに考えている。」
一方 実用化に向けた最大の課題はコストである。
各メーカーは現在1台数千万円と言われる価格をいかに下げるのか研究を急いでいる。
カギを握るのが燃料電池本体。
内部にはセルと呼ばれる小さな燃料電池。
これが数百枚積み重なって大きな電力を生み出す。
セルには水素と酸素を反応させる触媒として希少金属のプラチナが使われている。
プラチナの価格は1グラム約5,000円。
以前は1台に約100グラムも使っていた。
いま日産ではプラチナの使用量を減らす研究をしている。
触媒のプラチナを単純に減らすと発電能力が落ちてしまう。
能力を落とさずにプラチナをどこまで減らせるのか。
ナノレベルの解析を続けている。
いまではプラチナの量を4分の1にまで減らすことに成功した。
(日産自動車 飯山昭裕エキスパートリーダー)
「かなりコストが下がってきているのでこれをベースにシステム全体が下がれば
求めやすい価格の実現に非常に近づくと思っている。」
実用化に向けたもう一つの課題は燃料電池の小型化である。
これまではセルの発電効率が低く燃料電池を大きくせざるを得なかった。
トヨタはセルの改良を重ね燃料電池の大きさを5年前の半分にすることに成功した。
さらに小型化を図り幅広い車種に乗せて普及の原動力にしたい考えである。
(トヨタ自動車 技術統括部 広瀬雅彦主査)
「燃料電池の部分は確かに全く新しくて
それは最初だから大変。
きちんとお客様に乗ってもらって迷惑のかからないような
信頼性をあげるという最後の追い込みに入っている。」