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“チーム野球”をイランに

2015-04-15 19:00:00 | 報道/ニュース

4月4日 おはよう日本


イランの野球の競技人口はわずか500人。
代表チームはあっても国民にさえほとんど知られていない。
イラン代表チームを強化しようと
25歳の日本人が監督に就任し奮闘している。

イラン代表チームの選手は現在18人。
イランではまだ野球は人気がなく
政府の支援もほとんどない。
代表チームのメンバーは全員学生やサラリーマンである。
まとまった練習がほとんど出来ず
結成から16年
国際大会での成績はわずか1勝。
チームの強化を託されたのが色川冬馬さん(25)。
去年12月 外国人として初めて代表監督に就任した。
色川さんは大学卒業後 アメリカの独立リーグなどでプレーしてきた。
しかし肩を痛めて一昨年現役を引退。
指導者として活動を始めたころ
イランが代表監督を捜していることを知り手を挙げた。
(野球 イラン代表監督 色川冬馬さん)
「野球ボールがあるところに行くと
 自分が大好きなコミュニケーションがとれて
 みんなが笑顔になるっていうのはすごくぼく自身も楽しいこと。」
色川さんが目指すのは選手たちが互いにカバーしあうチーム野球。
日本式の“和”の野球である。
ところがいざ練習を始めてみると苦難の連続だった。
野球場がないため練習はサッカー場を回り
道具も少なく
バットは4本。
公式球は9個しかない。
これで代表が決まることが普通だったため真剣みが足りなかった選手たち。
色川さんは練習に臨む姿勢やチームプレーを一から教え込んできた。
指導を始めて2か月
こうした いわば日本式の熱血指導に選手たちも少しずつ変わっていった。
キャプテンを務めるケイバン選手。
これまで連戦連敗で自信を失っていた。
しかし色川さんの指導でばらばらだった選手たちが
今回初めてチームとしてまとまり
レベルアップしたと感じている。
(イラン代表キャプテン ケイバン選手)
「監督は前向きでエネルギッシュです。
 チームが一つになっている。
 このいい雰囲気でこれからの試合に挑みたい。」
イラン代表チームは色川さんが着任後初の国際大会 西アジア大会に臨む。
4か国の総当たり戦で
イランは初戦のインドに快勝。
次の相手は前回大会の覇者パキスタンである。
勝てば国際大会の初優勝に手が届くとあって選手たちも気合が入る。
いよいよ大一番が始まった。
強豪パキスタンに対し3回表まで2点に抑える互角の戦いである。
しかし3回裏 パキスタンの打線に捕まった。
焦りから守備も乱れ
結局12対0の7回コールド。
完敗だった。
選手たちの自信は打ち砕かれたが
色川さんは手ごたえも感じていた。
(野球イラン代表監督 色川冬馬さん)
「最後まであきらめることなく気持ちを切らさず
 一生懸命声を出して目指してきた野球をできた。」
翌日の相手はイラク。
敗戦を引きずる選手たちを見て色川さんはすかさず喝を入れる。
メダル獲得をかけたこの試合。
初回から盗塁でランナーを進め
主砲のヒットで得点を重ねる理想の試合運びである。
投打がかみ合い14点の大差をつけてイラクを破った。
イランは2勝をあげて2位。
国際大会で初めての銀メダルを獲得した。
(イラン代表キャプテン ケイバン選手)
「監督はチームで戦うことを繰り返し教えてくれた。
 一丸になれたからこそ勝てたと思う。」
(野球イラン代表監督 色川冬馬さん)
「ステップバイステップですかね。
 大会で全員が経験を積めたことは次につながるステップだった。」
今回の大会で自信を深めた色川監督とイラン代表チーム。
5年後の東京オリンピックを夢見て挑戦が続く。 

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低カロリーの新たなスイーツ

2015-04-15 07:45:00 | 報道/ニュース

4月4日 おはよう日本


低カロリーのあんこを開発した香川県三木町の食品会社。
この会社ではダイエット効果が見込まれるこんにゃくを加工して様々な低カロリーの食品を販売してきた。
長年こんにゃくを使った食品を開発してきた社長の菱谷さんが次の一手として考えたのが
こんにゃくを混ぜて作る低カロリーのスイーツだった。
(こんにゃく加工会社 菱谷龍二社長)
「こんにゃくにカロリーがほとんどないのはみんな知っていると思う。
 そういうものを原料として作れば非常にイメージがいいのではないか。
 こんにゃくのスイーツもありだなと
 あんこに挑戦してみた。」
菱谷さんが注目したのが香川県が開発に力を入れている希少糖である。
希少糖は自然界にわずかしか存在しない糖で
血糖値の上昇を抑える効果が確認されている。
菱谷さんはこの希少糖とこんにゃくを合わせることで
血糖値の抑制効果がより高まるのではないかと考えた。
開発の大きな課題となったのは
あんこのしっとりした感じとはほど遠いこんにゃく独特の食感だった。
(こんにゃく加工会社 菱谷龍二社長)
「いろいろな
 たとえば小麦粉やでんぷんを足していって食感を作ろうとしたが
 なかなかうまくいかない。
 あることに気がついて引き算
 水分を引くと食感が近づくのがわかった。」
こんにゃくの97%は水分である。
菱谷さんはその水分を減らすことで食感が変化することに気がついた。
どこまで水分を減らすのか試行錯誤を繰り返し
少しずつあんこの食感に近づけていった。
そしてこの水分を絞ったこんにゃくと普通のあんこを
1対1の割合で混ぜ合わせて出来上がったのが新しいあんこである。
希少糖とこんにゃくに血糖値を抑える効果がどれだけあるのか。
会社は香川大学と共同で検証を行った。
希少糖の1種 Dープシコースは体内に摂取されると
腸内にあるブドウ糖の通り道をふさぎ吸収を妨げる効果が確認されている。
一方 こんにゃくに含まれる食物繊維グルコマンナンは
腸内でブドウ糖をからめ取ることで体内への吸収を妨げるとみられている。
ブドウ糖と一緒にDープシコースやこんにゃくのグルコマンナンを摂取した場合の血糖値の変化は
いずれも血糖値の上昇が抑えられている。
一方 この2つを同時に摂取すると
別々に摂取した時よりもさらに血糖値を抑える結果となった。
(香川大学医学部 徳田雅明教授)
「本当にこういう効果があれば
 糖尿病の人にですら使えるかもしれないということを意味しているデータなので
 結果がそのことを物語っていると思うが
 非常に相性のいいものだと思う。」
菱谷さんは今このあんこの商品化に向けて動き出している。
東京にある健康食品などの販売会社に初めてあんこの試作品を持ち込んだ。
「こんにゃくと希少糖から作ったあんこのもと。
 市販のあんこと1対1で混ぜて作ったのがこれ。
 市販のあんこが100グラムあたり約25キロカロリーあるので
 だいたいこれは3分の1くらいカロリーが減る。
 血糖値が上がらない。」
「あんこをつぶした感じがある。
 こんにゃくと言われないとわからない。
 ちょっとお茶ほしくなったね。」
今後 食感をさらに改良したうえで
できるだけ早い時期に販売が開始できるよう商品化を急ぐことになった。
(こんにゃく加工会社 菱谷龍二社長)
「予想以上にこう評価をいただいてうれしい。
 期待に応えられるような商品を早く作っていきたい。」

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