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東南アジアの大動脈 橋開通はチャンス

2015-04-16 07:30:00 | 報道/ニュース

4月6日 おはよう日本


経済成長著しいカンボジアで重要な役割を果たす橋が開通。
タイ、カンボジア、ベトナムの3カ国の大都市を結ぶ幹線道路である。
このうちカンボジアを流れるメコン川には橋がなく物流の障害となっていたが
日本の援助で建設された橋つばさ橋が開通し
総延長873㎞が陸路で結ばれた。
橋の開通をビジネスチャンスと見た日本企業が動き出している。

これまでフェリーを使うしかなく
ノーチミンからプノンペンへの輸送は最大で約11時間かかっていた。
つばさ橋の開通でそれが7時間ほどに短縮される。
これに目を付けたのが20年前にベトナムに進出した日系の物流会社である。
橋の開通を見越して隣のカンボジアへの輸送を始めようと現地に法人を設けた。
(物流会社 カンボジア現地法人 高林洋平代表取締役)
「ベトナムとカンボジアの物流がより活発になると予想。
 その時機を見て法人をつくった。」
カンボジアは安い人件費や税金の優遇策で海外からの企業進出が相次ぎ
この10年間毎年7%以上の経済成長を続けている。
物流会社がターゲットにしているのが
経済成長に伴って拡大しているカンボジアの中間層や富裕層である。
高級レストランでは自国では流通が少ない高級な野菜や海の幸に人気が集まっている。
(レストランの客)
「おいしい!」
「魚も肉も野菜も新鮮。
 品質も良くおいしい!」
物流会社は輸送時間の短縮を生かして
生鮮食品をベトナムから運び込もうと考えている。
物流会社が特に注目しているのがベトナムの高原レタスである。
標高1,300m、平均気温20度の涼しい環境で栽培。
農薬は極力使わずほのかな甘みが特徴である。
通常の2倍の値がつくがカンボジアの富裕層を中心に受け入れられると見込んでいる。
さらに会社はより短い時間で運び込もうと特別な免許も取得した。
本来国境では荷物を別のトラックに積み替える必要があるが
この免許があればベトナムからカンボジアへそのまま乗り入れることが出来る。
日系企業として去年初めて取得した。
物流会社はカンボジアの高級レストランなどに野菜を卸す日系の業者にベトナムのレタスを売り込んだ。
まずは橋の開通で輸送時間が短くなることを説明する。
「ベトナムからのレタスをカンボジアに持ってこられないかと。」
(野菜を卸す日系業者)
「弊社としても一度サンプルを拝見しお客様にお見せしたい。」
商談の結果 試験的にレタスを運び入れることが決まった。
(物流会社 カンボジア現地法人 高林洋平代表取締役)
「ホーチミン プノンペン バンコクがようやく一続きになる。
 トラックでずっと行けるようになるのでいかに使ってビジネスにつなげていくか
 非常に大きい転機だと捉えている。」
全面開通する東南アジアの大動脈。
日系企業にとっても新たなビジネスチャンスが生まれている。

 

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