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変わる企業の新人研修

2015-05-02 07:31:25 | 報道/ニュース

4月21日 おはよう日本


全国でラーメンや和食の店を展開する外食チェーンの新人研修。
いま課題となっているのは店長候補として採用した若い社員が定着しないことである。
3年以内に辞めてしまう人が4割を超えている。
この会社の新人は約100人。
研修を終えたら全国の店に配属されバラバラになる。
たくさんのアルバイトを束ねる思い責任を持たされ
悩みを深めて辞めていく人が少なくない。
そこで研修のときから指導役の社員が1人1人に寄り添い
配属後も支える仕組みを作った。
指導役は新人たちの人柄や性格を把握するように努める。
把握した新人たちの情報はその日のうちに共有される。
「人と話すときに声が小さすぎる。
 コミュニケーションで破損するタイプ。」
「明日ゆっくり話したい。」
対応が必要な場合はすぐにフォローする。
新入社員には店舗に配属後も年に5回の研修を通じて会社とのつながりを深めてもらうことにしている。
(物語コーポレーション 加治幸夫社長)
「外食 ブラックみたいな言われ方をされるが実はそうではなく
 どこの会社もみんな人に対する思いをもって教育も一生懸命やっている。
 1人でも多くの人に活躍してもらって長く働いてもらえる会社にしないといけない。」
研修の中のあるイベントで利欲率が大幅に改善した企業がある。
全国に展開するメガネチェーン店である。
「エリアマネージャー総選挙というのがある。
 皆さんもすでに1票持っている。」
新人にも選挙で投票してもらい上司を決めてもらおうというのである。
この会社では6段階の社員のうち
店長~複数の店を統括するエリアマネージャーまでが立候補による選挙でえらばれる。
社員同士が投票する仕組みである。
新人にも投票に参加してもらうことで会社の仕組みや自分の将来像を知ってもらい
やる気を引き出すという試みである。
田中修治社長。
この会社はかつて経営危機に陥り社員の半分が辞めた。
そこで社長就任後若手の社員にとどまってもらおうと選挙の制度を取り入れた。
(オンデーズ 田中修治社長)
「働かされているのではなく自分から働く会社に。
 自分の意志で働く会社。
 やりたいという意思表示をしないとやらせてもらえない環境を作っている。」
今回新人が投票するのは現場のトップであるエリアマネージャーの選挙。
研修中 立候補した社員が新人のもとへ投票を呼び掛けに来た。
「応援のほどよろしくお願いします。」
入社11年目の水島健雄さん。
新人たちからどのような経験をしてきたのか質問が相次いだ。
(新入社員)
「入社されたころはどのような社員?」
「どういう工夫をして今のように?」
(水島健雄さん)
「もう何もできない
 仕事が出来なくて『変わりたい』と心から思って優秀なスタッフのいいところを片っ端から吸収。
 接客の上手い方なら片耳を立てて。」
そして投票日。
派手な演出も新人たちを引き付ける工夫の1つである。
(田中修治社長)
「真面目に堅苦しくやるとつまらないから飽きちゃう。
 おちゃらけすぎちゃうと真剣度が伝わらない。
 イベントとして楽しんでもらいながら自然に参加していく風に持っていくにはどうしたらいいか
 一生懸命考えてやっている。」
研修中に新人たちの質問に答えていた水島さんも選ばれた。
(新入社員)
「舞台に上がった方々を見て自分もこういった形になりたいと考えた。
 本当にずっとここで頑張りたい。」
若い社員に将来像を描いてもらおうと始めたこの制度。
導入してから新人の離職率は5%にまで減った。
(安仲修二社長)
「その会社に長く務めるか
 それともすぐにやめてしまうかは最初にどういう体験をするかが大事。
 入り口で自分の会社の良さを知ってもらい
 仕事にプライドを持てれば続けていける。」



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