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健康・医療で市場開拓 腕時計型端末 米最新事情

2015-05-04 07:30:00 | 報道/ニュース

4月25日 おはよう日本


アメリカのアップルの腕時計型の情報端末アップルウォッチの販売が4月24日から世界で始まった。
各社が開発でしのぎを削る腕時計型の情報端末。
アップルはこの情報端末を健康や医療で役立ててもらうことで
おひざ元アメリカの市場を開拓しようとしている。

肥満大国を言われるアメリカ。
成人の3人に1人が肥満とされている。
糖尿病など生活習慣病にもつながり国家的な課題となっている。
腕時計型の情報端末は走った距離や心拍数を確認することが出来る。
ニューヨークでは腕時計型の情報端末の普及でランニングをする人が増えている。
今やアメリカ人の10人に1人がこうした端末を持っているという調査結果もある。
アップルウォッチの投入は人々の健康意識をさらに高めると見られている。
(ランナー)
「絶対にほしいです。
 私の端末は心拍数を測れないの。
 アップルウォッチに興味があります。」
医療機関も期待している。
端末の普及は病気の予防だけでなく治療にも役立つと考えているためである。
アップルと共同で喘息にも役立つというアプリを開発した病院。
ダウンロードした患者には毎日症状をたずねる質問が届く。
たとえば喘息の薬を飲んだかどうかをたずねている質問。
その解答や患者の1日のデータが病院に送られる。
天気や気温の変化などどういう環境で症状が出やすいかなどを把握でき
予防に役立つ仕組みで
患者はデータを提供する見返りにアプリを無料で活用できる。
喘息の症状が出た原因を1週間ごとに分けたグラフ。
春になり暖かくなるにつれて暑さが原因となる割合が増えている。
アプリの提供を開始してわずか1か月でダウンロード数は4万回を超えた。
人種や年齢別での分析はもちろん
生活パターンと病気の関連などを解明し
よりよい治療法が見つけられると病院側も期待している。
(アイカーン医科大学 エリック・ジャッド博士)
「このアプリを使うことで患者も症状を観察し軽減につなげられます。
 アップルウォッチなどの端末によって個人データを大量に集められることにワクワクしています。」
ただ棟梁のデータの往来で
個人情報管理のリスクも増えると指摘する専門家もいる。
アップルはデータを見ることは一切ないとしているが
消費者は一定のリスクを認識したうえで情報を提供すべきだとしている。
(ニューヨーク大学 ジャスティン・カポス准教授)
「心拍数がわかれば私生活の行動も把握でき大きくプライバシーが侵害されます。
 本当に大丈夫だと判断するには時間がかかります。」
アップルが医療機関と開発したアプリはほかにも糖尿病や心臓病に関するものがあり
今後も増える予定だということである。
リスクを抑えながら腕時計型の端末の健康関連の機能の活用を増やしていけるのか
アップルウォッチの発売を機に注目が集まっている。

 

 

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