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行き場失うプラスチックごみ 困惑広がるアメリカ

2019-07-08 07:00:00 | 報道/ニュース

6月13日 国際報道2019


国際機関の統計によると
年間発生するプラスチックごみの量は3億トンにのぼる。
廃プラスチック輸出量(2017)
アメリカ  167万トン
日本    143万トン
ドイツ   122万トン
イギリス   68万トン
フランス   46万トン
これまで多くの先進国はリサイクル資源として中国や東南アジアなどに輸出してきた。
ところが去年1月
中国が処理作業に伴う環境汚染などを理由に輸入をやめた。
さらに東南アジアの国々も輸入規制の強化に乗り出している。
これまで中国に大きく依存してきたアメリカは
プラスチックごみの行き場を失って揺れている。

首都ワシントンに近いバージニア州。
家庭などのゴミが持ち込まれる処理場。
他のゴミと一緒に埋め立てられているのは食品容器やペットボトルなどのプラスチックごみ。
ハリソンバーグ市では4月から家庭からのプラスチックごみの回収を断念した。
(バージニア州ハリソンバーグ市 幹部)
「残念ですがリサイクル業者を確保できず
 回収できません。
 環境にやさしくないことはわかりますが仕方ありません。」
アメリカではゴミは埋め立て処分されるのが一般的である。
一方でプラスチックごみは埋め立てに適さないとしてリサイクルに回され
中国などに輸出されてきた。
プラスチックは分解されるまで400年以上かかるものもあり
溶け出して環境汚染につながることなどが理由である。
ところが中国が受け入れを停止したいま
プラスチックをリサイクルに回すことが出来ず
埋め立て処分に踏み切る自治体が増えているのである。
マヤさん(41)の住む自治体でもこの春プラスチックごみを埋め立て処分することが決まり
一般ごみとして出すよう通達があった。
(マヤさん)
「捨てたいけれど持っていく場所がなくなってしまったの。」
これまでリサイクルされてきたプラスチックを埋め立てることに抵抗感があるため
ごみをなるべく出さないよう心掛けている。
子どものランチを入れるプラスチック製の袋はこれまでは使い捨てだったが
いまは洗って再利用。
それでも家の中にはゴミが増えていくいっぽうで
限界を感じている。
(マヤさん)
「プラスチックのものを買わないというのは無理です。」
プラスチックごみの埋め立て処分に抵抗を感じる市民は他の州にもいる。
リサイクル資源としてプラスチックを回収してきたイリノイ州のNPO。
ここには最近プラスチックごみの持ち込みが急増。
100キロ以上離れた地域から運んでくる人もいるという。
(利用者)
「これを埋立地には捨てたくないわ。
 だって環境に悪いでしょ。」
しかし中国の輸入停止の影響はNPOにも。
これまでプラスチックごみな資源として業者に売却してきたが
逆に高額な引き取り料金を要求される状況で溜まる一方である。
(イリノイ州 NPO広報担当者)
「重要がなくて買い手がつきません。
 置く場所もなくこの先どうすることもできません。」
 
 


 

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