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米 “異例の大混戦” 民主党 大統領候補選び

2019-07-19 07:00:00 | 報道/ニュース

6月26日 国際報道2019


2020年の大統領選挙に向けて野党民主党から立候補24人。
オバマ政権で副大統領を務めたバイデン氏は
抜群の知名度で支持率トップを走っている。
(民主党 バイデン前副大統領)
「去年2兆ドルの減税があったが生活は豊かになったか?
 何も変わっていない!
 富裕層や大企業にしか恩恵はないのだ。」
各種の世論調査で支持率トップを走るバイデン前副大統領。
自らを“中産階級の代表”だとアピールし
大富豪のトランプ氏との違いを鮮明にしようとしている。
(民主党 バイデン前副大統領)
「私はずっと“中産階級のジョー”と呼ばれてきた。
 米の中産階級の生活を再建することが使命だ。」
バイデン氏の出身はいわゆる「ラストベルト」の一部 東部ペンシルベニア州である。
労働者の暮らしを重視するバイデン氏の主張は
前回トランプ氏に投票した人たちを再び取り込みつつある。
前回の大統領選挙で変化を期待して民主党員でありながらトランプ氏の投票したミラーさん(81)。
(民主党員 ミラーさん)
「当初トランプ氏が何か新しいものに見えた。
 確かに新しいものではあったのだが・・・。」
しかし期待していた景気の回復は感じられず
来年の選挙ではバイデン氏に投票したいと考えている。
(民主党員 ミラーさん)
「減税などで生活が良くなることを期待したが何も変わらなかった。
 我々のような零細企業は以前よりももっと働かないと暮らしていけなくなった。」
また上院議員時代から労働組合に頻繁に足をは運んでいたバイデン氏には組合の期待も高まっている。
(フィラデルフィア労働組合 代表 イーデング氏)
「炭鉱業に仕事はなく
 あると約束された他の仕事もないままだ。
 約束は果たされないということを組合員も分かり始めてきた。
 我々労働者にとってジョーはいつも見方だった。
 彼はいつも我々の話に耳を傾けてくれた。」
かつてオバマ政権で副大統領を務めたバイデン氏。
黒人有権者からの期待も集めている。
黒人の政治団体が5月に行った世論調査では
バイデン氏を支持すると答えた黒人の民主党員は76%にのぼった。
(民主党員)
「オバマ前大統領は偉大だった。
 バイデン氏も偉大な大統領になるだろう。
 トランプ大統領はすべてをめちゃくちゃにした。
 バイデン氏にはそれを変えてもらいたい。」
バイデン氏は76歳と
トランプ大統領よりも高齢なことを懸念する声もある。
そしてバイデン氏の経験の豊富さは
裏を返せば
既存政治の象徴の政治家ではないかと受け取られる可能性もありプラスに働くとは言い切れない。
長い政治経験から叩けばほこりが出るといった面もあって
少し前に取りざたされた過去のセクハラ疑惑のような攻撃や不安は今後さらに増すと思われる。
若手や女性候補たちも追い上げを見せていてまだまだ誰が抜け出すのかは見えない状況である。
ブディジェッジ氏はなかでも最年少ながら予想を超える支持を集める注目の候補である。
インディアナ州サウスベンド市。
最年少の候補者 ピート・ブティジェッジ氏(37)。
人口10万人ほどの都市
中西部インディアナ州サウスベンドの市長を務めている。
名前の読みが難しいこともあり地元では「ピート市長」と親しまれている。
ブティジェッジ氏の特徴は多様な経歴である。
名門のハーバード大学やオックスフォード大学で学び
8か国語を操ること。
市長を務めながら従軍しアフガニスタンへの7か月間の派兵を経験したこと。
そして信心深いキリスト教徒であると同時に同性愛者だと公表し
夫ともに選挙運動を行っていることなどが注目され
4月の理候補表明以降急速に支持を伸ばしている。
(民主党候補 ブティジェッジ氏)
「私はこれまでの候補とは少し違うかもしれないが変化は必要だ。」
(支持者)
「若い候補が良いと思います。
 有言実行な人です。
 ブティジェッジ氏は経験もあるし
 彼はそれをできる人です。」
ブティジェッジ氏の政治家としての資質に期待する人もいる。
市内に暮らすオドムさん。
所有する住宅が市の再活溌事業で立ち退きの対象になった。
市役所の前で偶然に見かけた市長に直談判したところ
ブティジェッジ氏は計画の見直しを約束し
立ち退かずに済んだ。
(オドムさん)
「歩いていた市長に“ちょっと聞いてください”といきなり話しかけたんですが
 その場で私の話を聞いてくれたんです。
 とても感動しました。」
ラストベルトの一角にあるサウスベンドはかつて自動車メーカーの本拠地があるとして栄えた町である。
しかし大手との競争に敗れたメーカー廃業。
町の活気が失われていくなか
ブティジェッジ氏は工場を再利用したオフィスビルに企業を誘致するなど
地域の活性化に着手し雇用の改善に努めた。
ブティジェッジ氏とともに企業の誘致に取り組んだ実業家のスミスさん。
今ではIT啓の企業など100社以上が入居。
新たなビジネスの拠点としてサウスベンドを象徴する場となっている。
スミスさんは
リーダーとして目標を明確に示す力がブティジェッジ氏の強みだという。
(実業家 スミスさん)
「ビジョンを明確に示し
 人々を行動に駆り立てるリーダーシップを持つ人物が必要だ。
 それができるのがブティジェッジ氏だ。」
若さと多様性
そして地元のラストベルトでの実績を前面に出し支持を訴えるブティジェッジ氏。
深まる社会の分断を埋め進むべき道を示すべき道を示す新たなリーダーとなるのか。
その姿が有権者をひきつけている。
党派を超える融和を訴えて実践してきたという政治姿勢
同性愛者ということに象徴される多様性。
ブティジェッジ氏の持つ要素は今のトランプ政治に違和感を抱いている人にひびくところがある。
同じ民主党のバイデン氏やサンダース氏にはない若さという要素も大きい。
そしてクリントン氏が成しえなかった初の女性大統領を目指す候補にも注目したい。
トランプ大統領との対決姿勢を前面に出している左派のウォーレン氏は支持を伸ばし
トップのバイデン氏や2位のサンダース氏らを追い上げている。
また検察官の出身で議会での切れ味鋭い追及に定評があるハリス上院議員も実力者として注目である。






 

 

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