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国連 EU 動植物を絶滅から守るために

2020-04-13 07:00:00 | 報道/ニュース

3月23日 NHKBS1「国際報道2020」


地球上では百万種もの動植物が絶滅の危機に瀕しているとも指摘されている。
そうした動植物を守るために
国連とEU(ヨーロッパ連合)が新たな取り組みに乗り出した。

3月 国連とEUは絶滅の危機に瀕する動植物を守るため
世界中の水族館や動物園などに協力を呼び掛けた。
(UNEP国連環境計画 アンダーセン事務局長)
「自然を救うためには
 人々に訴えかけて政治を動かさなければなりません。」
展示や自然教室などを工夫してもらい
市民の生物多様性への理解を深めてもらうのが狙いである。
いち早く参加を表明したのが
100年以上の歴史を持つモナコ海洋博物館。
併設された水族館では長年 子どもたちへの教育に力を入れてきた。
とりわけ人気なのが
さまざまな海洋生物に実際触れることができる教室である。
(参加した女の子)
「サメに歯はあるの?」
(学芸員)
「ええ もちろん。
 だから気をつけてね。
 サメは生まれた時から自分で狩りをするんです。」
(女の子の母親)
「娘はたくさん質問して
 とても興味を持ったと思います。」
ここではユニークな展示も行っている。
水族館の一角にある水槽は
海でのプラスチック汚染の実態を伝えている。
海の生物に深刻な被害を与えているプラスチックごみの展示。
海洋汚染について考えてもらうためである。
単なる展示を超えた取り組みも。
(担当者)
「これはもう水族館というより病院です。
 ウミガメや傷ついた海の生物を治療できます。」
プラスチックを誤って食べるなどして傷ついたウミガメを保護し
治療をするための施設である。
ここから自然に帰すことを目指す。
海洋博物館では地元の住民たちも重要な役割を果たしている。
漁業組合の組合長 ガンバさんは仲間の漁師たちとともに
ウミガメの調査に協力したり
傷ついたカメの保護を手伝ったりしている。
(漁業組合 組合長 ガンバさん)
「漁業者が博物館と連携するなんておかしいと思うかもしれないけど
 うまくいくんだよ。
 我々が最も多く海に行くからね。」
海洋博物館の責任者は
生物多様性が危機に直面するなか
博物館に求められる役割は大きく変わってきていると指摘する。
(モナコ 海洋博物館 海洋政策責任者 デュフォルノさん)
「私たちは訪れる人たちを引き続き楽しませていきます。
 同時に人々には人間の活動によるさまざまな問題に気づいてもらい
 自然を守るための解決策を
 ともに見つけ出してもらわなければなりません。」



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