銅版画制作の日々

ぼちぼち更新致します。宜しくお願いします!

人生、ここにあり(2008)▽▲SI PUO FARE

2011-10-03 | 映画:ミニシアター

 

ネロと9人の仲間たち

            

      やれば、できるさ!!

未来は自分で照らすのさ

これは、イタリアで始まった本当の“しあわせ革命”

評価:+5点→65点

京都シネマにて鑑賞。

本国イタリアでは動員数40万人超、54週ロングランの大ヒットを記録し、イタリア・ゴールデングローブ賞を受賞した作品。

個人的には普通に良かった。大絶賛とまではいかなかったな。上記のメンバーは、皆心の病を抱えた人たち。

イタリアでパザリア法(1978年制定)という法律によって精神病院が閉鎖された。病を持った患者が一般社会で暮らせるような地域作りを目指すための新しい挑戦。これは世界初の試みだったそうです。それは凄い話ですよね。

今ではそんなに驚くような話ではないです。日本でも一般の家を利用して、障がいを持った人たちが暮らすというかたちがどんどん増えて来ています。実は今から10年ちょっと前に、私もこういうところで仕事をしていたことがあります。

学生アパートを改造したグル―プホームで生活する方のサポートをしていました。ただここまで画期的ではありませんでしたが(笑)

さてそんな時代を背景に、ある施設の取り組みと、そこで生まれた知られざる実話を感動的に描いた本作。笑いあり、涙ありの人間賛歌であります。

あらすじ(goo映画より)

1983年、活気溢れるミラノの労働組合員ネッロ(クラウディオ・ビジオ)は正義感が強く、労働の近代化や市場に対して情熱を傾けていた。しかし労働組合のために出した本が型破りだとされ、所属していた組合から異動を命じられる。

ネッロが行き着いたのは、精神病院の患者たちを地域に戻し、一般の社会で暮らせるようにするというバザリア法によって閉鎖された病院の元患者たちによる協同組合だった。
しかし彼らは病院を出て自由な社会生活を送るどころか、毎日を無気力に過ごしていた。

持ち前の熱血ぶりを発揮せずにいられないネッロは彼らに、施しではなく、自ら働いてお金を稼ぐことを持ち掛ける。みんなを集めて会議を開くが、個性豊かなメンバーたちはバラバラで、会議はなかなかまとまらない。しかし何とか床貼りの仕事をすることが決まる。ネッロは彼らとともにこの無謀な挑戦を始めるが、元患者たちに自分の家の床を触らせようとする人はなかなかいない。そのうえ数少ない現場でも、組合員たちは次々に失敗する。そんなある日、仕事現場でのアクシデントをきっかけに、彼らの人生が180度変わるようなチャンスが訪れる。

  

彼らの隠れた才能を仕事に活かす!それは廃材である木板を利用して作る組木(寄木)作り。色々な模様にはめ込み、床をオブジェのように仕上げる。

ネッロは、患者のジージョ(アンドレア・ボスカ)とルカ(ジョヴァンニ・カルカーニョ)に、寄木細工の才能があることに気付き、この仕事を受注する。

 

さらにネッロは、患者たちの投票によって、医者を解雇してまで、患者たちの服用する薬の量を減らすことに成功する。効果はてきめん、元気になった患者たちは、性の欲望も人並み。ネッロは、ECの補助金を利用して、患者たちに、人生の喜びを少しずつ経験させていく。

性の欲望を解消するために考えたのは、何と娼婦相手に、、、、、だった。大喜びの彼らはハイテンション

生きる喜びに働くことの充実感、、、、。彼らにも未来の展望が見えてきた!!上手く行けそうな感じだったが、、、、、。そんなに現実は甘くなかった。
床張りの注文先の女性と恋に落ちたジージョ。本気で恋するジ―ジョ、ところがこの恋はとんでもない方向へと進む。
相手の女性は本気じゃあなかったみたい。失意のジ―ジョが選んだ道は・・・・?

このことがきっかけで、ネッロは協同組合を去ることに。逆に解雇した医者が復帰する。そうなれば、以前同様、彼らには飲む薬の量が増えることになる。そしてもとの無気力な生活に戻ることを意味しているのだ。

 
失意のネッロに、サラはこのままでいいの?と
最初は反対していたサラでしたが。

元の黙阿弥じゃあ?今までやって来たことはどうなるの?せっかくここまで頑張ってきたのに。

ネッロはもう一度たちあがる!「やればできるさ!」この言葉を胸に。。。。

重いテーマではありますが、コメディタッチであり、それぞれの人物もユーモアたっぷりで心がなごみますね。         

         
ネッロ クラウディオ・ビシオ     サラ アニタ・カプリオーリ

                 
フルラン医師 ジュゼッペ・バッティストン     デルベッキオ医師 ジョルジョ・コランジェリ  

 解説(allcinemaより)

1978年、イタリアでは精神病患者を無期限に収容することを禁止する精神病院廃絶法が制定され、患者たちは入院治療ではなく地域の精神保健サービス機関で予防や治療に当たりつつ、地域社会との共存を実現していく体制へと移行された。本作は、その取り組みが行われていく中で実際に起こった出来事を実在のグループホームをモデルに映画化したヒューマン・コメディ。“やればできるさ”を合言葉に、世界で初めて精神病院を廃絶する画期的な取り組みを巡る希望と現実を温かな眼差しでユーモラスに描き出していく。監督はこれが日本初紹介のジュリオ・マンフレドニア。

メディア 映画
上映時間 111分
製作国 イタリア
公開情報 劇場公開(エスパース・サロウ)
初公開年月 2011/07/23
ジャンル ドラマ/コメディ
映倫 G

 

公式ウェブサイト

 

 

 

Comments (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする