評価:+5点=65点
MOVX京都にて鑑賞。
どんよりした灰色の空に、荒れる海・・・・。まさにサスペンスの臭いがプンプンしています。浜辺の波打ち際に倒れている男性の姿が見える。そうこの人はラングの大統領時代の補佐官であり、ゴーストライターのマカラだった。
舞台はアメリカでしかも季節はずれの海辺の町という設定だそうだが。実際のロケ地はドイツだそうです。アメリカよりヨーロッパの方がこういう雰囲気ありそうかも。
映画の雰囲気をサスペンスぽくするには、やはり場所や天候にこだわる監督さん。
ところで、いくつか気になること。
さてこのマカラの後任として、ラング英元大統領の自叙伝の代筆を受けた男がユアン・マクレガ―演じるゴースト。見終わってはたと気づかいたのは名前がない?覚えていないのか?と一瞬慌てたけど、やはりユアン演じる主人公には名前がなかった。
何でなのか?
そしてもう一つ。非常に興味深かったのは、ゴーストがラング所有のBMWの車を借りて乗った際の出来ごと、この車についているカーナビ。勝手に行先を指示。この指示通り行かないと動かないようになっていた。車に乗らないので、よくわからないのですが、ナビにプログラムされているようで。解除しないと運転手の思い通りには運転出来ないらしい。
まあこの場合は意図的に、ゴーストがある場所に誘導されたみたいですが。行先はかなり重要なポイント。
アダム・ラング英元大統領には007シリーズのジェームズ・ボンド役でお馴染のピアース・ブロスナン
ダンディなおじさま。でも意外にも年が若い(笑) 一時はボンド役のイメージ強かったけど、脱皮した感じ。色々な役に挑戦
あらすじ(goo映画より)
元英国首相アダム・ラング(ピアース・ブロスナン)の自叙伝執筆を依頼されたゴーストライター(ユアン・マクレガー)に出版社が提示した条件は、米国で講演中のラングが滞在する島に今夜中に発ち、1ヶ月以内に原稿を仕上げるという厳しいもの。だがそのハードな仕事と引換に得られるものは25万ドルという破格の報酬だった。しかし、政治に興味がなく、前任者がフェリーから転落死、その後任ということもあり、彼は気乗りがしなかった。代理人に説得されてラングの自叙伝を出版するラインハルト社に面接に行くと、そこにはラインハルト社ニューヨーク支部のマドックス(ジェームズ・ベルーシ)、ラングの弁護士クロール(ティモシー・ハットン)も顔を揃えていた。言いたいことを率直に話すと、かえって気に入られてしまい、いつの間にか仕事を引き受ける羽目になる。
しかし仕事を引き受けた直後、家の前で強盗に遭う。さい先不安な幕開け。その不安は的中した。
ヒースロー空港の待合室では、ラングがイスラム過激派のテロ容疑者に対する不当な拷問に加担した疑いがあるというニュース速報が流れていた。飛行機を降り、ラングが滞在する東海岸の島へ向かうフェリーに乗り継ぐ。そのフェリーは前任者マカラが泥酔して落ちたフェリーそのものだった。ラングの邸宅は厳重な警備が敷かれ、中へ入るや否や、女性の怒号が耳に飛び込んでくる。ラングの妻ルース(オリヴィア・ウィリアムズ)は機嫌が悪いのだ、と専属秘書のアメリア(キム・キャトラル)が説明する。彼女は守秘契約書にサインするように求め、自叙伝の草稿の屋外への持出しは厳禁だと言う。
持ち出し厳禁の原稿に目を通してみると、それは想像以上に酷い代物だった。
そんなゴーストの前にラングの妻ルースが立っていた。何とゴーストを推薦したのは自分だと言う。どういう経緯でゴーストを知っていたのだろうか。ここが今一つ分かりません・・・・。
そしていよいよラングとの対面。自己紹介で「僕はあなたのゴーストです」
翌朝からインタビューに。政界入りのきっかけをラングはこう語る。当時選挙活動していたルースに一目ぼれ、何とか近づくために共和党に入党したのだと・・・。
この直後、元外相ライカートが一連の拷問事件関与について、ラングの調査をするというニュースが飛び込んでくる。ラング側大慌て!状態となり、自叙伝の原稿を2週間で仕上げるようにという指示。
メディアや市民のデモでラング邸は大騒ぎ状態。
ゴーストは原稿執事のため、マカラのプライベートルームを用意される。マカラの仕事部屋から、ラングに関するいろんな資料を見つける。ラングは、ゴーストに語った時期よりも前に、共和党に入党していたことを知る。一枚の写真の裏に電話番号らしき数字が書いてある。電話番号は、元外相のライカートのものであった。
なぜ前任者と、ラングの政敵でもあるライカートが繋がっているのか、マカラは何を調べようとしていたのか、はたして、マカラは事故死だったのか… 男は数々の疑問にとらわれ、調査を開始する。
マカラがBMWで向かった先にいたのは、P・エメット教授。う~んということはマカラが最後にあったのはエメット?エメットはラングとも関係あるし。
ネタばれ含みます↓
ラングの学生時代の写真に、エメットが写っていたことを思い出します。エメットは、ラングのことや、マカラが訪問したことについても、何も知らないと答えるのみ。マカラの残した草稿の最後に、エメットの記述があるのに。
ラングの過去や、ラングとライカート、エメットとの関係などを調べていくうちに、ゴーストは、いくつかの事実を知る。そして、いつのまにか、国家間の恐ろしい秘密に気付きはじめる。さらに、草稿に隠された秘密、暗号が、明らかになっていくのだが…
暗号の場面ですが、もうちょっと映して欲しいわ。あれまと一瞬なんですよ。あれじゃ分かりにくい。
とにかくラングの自叙伝は単なる名目だったことは暗号の件で分かりました。つまりCIA絡みではありましたが、CIAには報復したいという思いがあったのでしょうね。それは暗号を繋いでいくことですべてを明らかにしたかったのだと。
とは言うものの、見終わった後も整理がつかずちょっと振り返ってみたんですが。はっきり言って核心的なところが見え隠れしたりまたぼんやりした感じでもあり、正直把握しにくいんです。頭が回らない
結局ラングは殺されてしまいます。彼の死を喜ぶ奴はさて誰なんだ(笑)
亡きラングの自叙伝の発表パーティが開催され、ゴーストは秘書アメリアに誘われます。
アメリアにはキム・キャトラル。「セックス&シティ」でお馴染
ルースの挨拶、そしてその傍らに何とあの男が!!
ゴーストは原稿に隠された暗号、秘密を発見。
ルースにメッセージを。これ解けたよと・・・・。
これで終了ではありませんでした。この後、やっぱりこんな結末を迎えます。
解説(allcinemaより)
「チャイナタウン」「戦場のピアニスト」の名匠ロマン・ポランスキー監督が、ロバート・ハリスの同名ベストセラーを「トレインスポッティング」「ムーラン・ルージュ」のユアン・マクレガー主演で映画化したサスペンス・ミステリー。自叙伝を発表する元英国首相にゴーストライターとして雇われた主人公が、国家を揺るがす危険な秘密に迫ったばかりに、恐るべき陰謀に巻き込まれていくさまを、円熟のサスペンス演出でスリリングに描き出す。共演はピアース・ブロスナン、キム・キャトラル、オリヴィア・ウィリアムズ。
メディア | 映画 |
上映時間 | 128分 |
製作国 | フランス/ドイツ/イギリス |
公開情報 | 劇場公開(日活) |
初公開年月 | 2011/08/27 |
ジャンル | サスペンス/ミステリー |
映倫 | G |