箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

子どもの問題はおとなの問題

2025年02月07日 05時46分00秒 | 教育・子育てあれこれ
2023年度に全国の国公私立小中学校と高校、特別支援学校で認知されたいじめは、前年度と比べ5万件以上増え、73万2000件超えとなりました。

「重大事態」も増えて、1300件あまりでした。いじめ防止法は重大事態を
①生命、心身または財産に重大な被害が生じた疑いがある
②長期間の欠席を余儀なくされたいがあるい場合と定義しています。

学校が認知したいじめの件数は新型コロナウイルスが流行して休校や学校行事の休止が相次いだ2020年度に減少しましたが、その後は3年連続で増加しています。


小学校から高校までの全学年で前年度より増えました。


以上の事実は、一般市民に「学校は、教師は何をしているんだ」という非難する気持ちにさせます。


これだけいじめが起きれば、学校教育の円滑な推進が停滞していると見なされても仕方がない点はあります。


しかし、本来、いじめは子どもの世界、学校教育だけの問題ではないのです。


学校社会はおとな社会の課題を反映しています。


私たちのおとなの世界でも、パワハラ、セクハラなど、人が人をおとしめたり、傷つけたりする行為が横行しています。


ときには、複数で相手を攻撃する、また周りの人が無関心をきめこむことも加担する側にまわることになります。


子どもの問題はおとなの問題ととらえ、おとなが学校のいじめの問題に関心を寄せてほしいと思います。









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