箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

「二日しか行けなかった」か「二日も行けた」か

2018年01月22日 09時33分49秒 | 教育・子育てあれこれ



1月20日のブログ、「悩みの循環から離れる」の続きです。

私は思うのですが、不登校の子には、できるようになった小さな変化を認めていくことが大事だと。

ずっと学校を休んでいた子が、週に二日だけ登校できるようになった。

毎日登校できることから見れば、「二日しか行けなかった」となります。

しかし、「二日も行けてよかった」と考えるなら、子どもにとっても親にとっても救われた気持ちになります。

「今日は学校に行こう」と家を出たが、途中で引き返してきた。

学校は、「欠席」になります。しかし、行こうとして途中まで行くことができたと考えると、明らかに前進しています。

本人が行こうとした変化こそが重要なのです。

このことを認めていくべきなのです。認められることは、小さくても本人の自信につながるでしょう。

不登校の子には、スモールステップが必要です。

そして、このスモールステップができたことを言葉にして、子どもに伝えます。

子どもが、どうがんばったかを認識させないと、また週に一度も行けなかったとき、サポートができなくなります。

子どもが、不登校を脱するために、たどってきたプロセスを自分で自覚できているなら、必ず次に活かすことができます。