「人生は、自分さがしの旅です」という人がいます。
「自己実現」といわれることもあります。
「自分さがし」や「自己実現」というのは、わかったようで、意味がよくわからない人もいると思います。
落合恵子さんは、次のように書いておられます。
人はどの人も、最初から「わたし」に生まれるのではないのです。
ケアをしてくれる人、育ててくれる人、めんどうをみてくれる人のかかわりのなかで、少しずつ「わたし」になっていくのです。
そして、思春期になると、あるがままの「わたし」を認め、受け入れます。
そして、さらにより望ましい「わたし」をつくっていくのです。
人生には、楽しいことやうれしいこともありますが、悲しいこと、苦しいこと、つらいこともあります。
そんなときに、友だちや先生、親、きょうだい、他者の助けを受けながら、一つひとつ乗り越えていきます。
このようにして、新しい「わたし」をつくっていくのではないでしょうか。
そして、ときには、くじけたり、挫折したりすることがあるでしょう。そうであっても、現在成長中の「あるがままのわたし」を認めていけばいい。
「強いわたし」も「弱いわたし」も素直に受け入れると、ほっとして毎日の生活を送れるようになるのでしょう。