日本の社会は、昔に比べて独身者を受け入れる許容量が増えてきたように思います。
また、人びとのなかにも一人でいることの自由を大切に思う人が増えてきたのです。
女性の場合、東京では結婚はしないけど、ウエディングドレスを着たいという人が着て写真におさめることが流行していて、20代から30代の未婚女性に人気があるそうです。
内閣府の調査では、未婚者数はこの半世紀の間にきわめて増えました。
50歳での未婚率は1970年に男性で1.7%、女性で3.3%でした。ところが2020年には各々28.3%、17.8%にまで急増しました。
キャリア重視で仕事をする女性かが増えたことも原因していると思われます。一部の企業には業績向上に関係するかもしれません。
しかし、将来的に見たときには、未婚者の増加は一人暮らしの高齢者を社会が抱えることになります。
すると、孤独死や認知症老人の介護の問題が派生してきて、深刻化する心配があります。
個人の意思を尊重しながら、どのようにしたら多くの人々が住みやすい社会になるのか。
これは喫緊の課題です。