スポーツを生涯にわたって続けるためには、スポーツを楽しくするに限ります。
イヤなことは長続きしないからです。
その点で、学校での体育の授業のあり方が定まってきます。
上手い、下手はあったとしても、どの子も楽しめるように体育の授業は構成されていて、児童生徒が「やってみよう」とチャレンジする態度を身につけることが、体育の授業のねらいになります。
ところが、部活になると少し様子が変わってきます。
試合や大会、コンクールで勝つこと、賞をもらうことに力点が置かれやすくなります。
そこで、顧問やコーチと子どもとの人間関係が影響を受けます。
顧問やコーチによっては、勝利至上主義に傾きがちになります。
生徒を大声で怒鳴りつけ、ミスをした生徒をそしる。昔なら叩いたりしていることもありました。
こうなると、生徒は萎縮して、怒鳴られないように、殴られないようにするようになります。
これで、どうしてスポーツを楽しむことができるでしょうか。
いまでこそ、そういう指導者は減ってきましたが、子どもに体罰をしてケガをさせたという報道がいまだにあります。
ネガティブ思考で、自信がもてずに、やらされないとできない生徒になってしまいます。
スポーツは自分がやりたいからやるものです。楽しくて、もっと練習したいという気持ちが部活でもてれば、大人になってからでもそのスポーツを続けようとするでしょう。