箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

小売業の変遷 50年 前編

2023年11月07日 09時02分00秒 | 教育・子育てあれこれ

わたしは、子どもの頃、親に大阪梅田の阪急百貨店にときどき連れて行ってもらいました。

家からは、当時電車で1時間ほどはかかりました。

かつては阪急百貨店梅田店の屋上には遊園地があました。8階には「大食堂」があり、いわゆる「洋食」を食べさせてもらいました。

家族揃ってデパートへ行き、ちょっと高級な買い物を済ませ、昼食をとり、屋上の遊園地で遊ぶ。

これが阪急電鉄の創始者小林一三が生み出した、鉄道会社がもつ電鉄系百貨店の役割でした。

つまり、家族で出かけちょっと贅沢ができ、楽しい時間を過ごすことができる場所が、当時の百貨店だったのです。

しかし、いまの時代では、百貨店は大衆から離れてしまった店が多いのです。リッチな人びとやインバウンド(訪日外国人)を相手に商売をしています。

そのなかでも、阪急百貨店や阪神百貨店は、庶民をひきつけ、梅田にどっしりと今でも根を下ろし君臨しています。

とくに阪神百貨店は、阪神タイガースの38年ぶりの日本シリーズ優勝のセールで、目下大賑わいです。

しかし、それ以外の鉄道系の百貨店は、首都圏でもビジネスを縮小、店舗の閉店の流れになっています。

とってかわったのが、小売業ではコンビニであり、売り上げを伸ばし好調です。

こんびは若い人だけでなく、中高年が増え、いまは50歳以上の利用者が年代別ではいちばん多くなっています。

なんといっても「近くて便利」なのは、コンビニの大きな強みです。

百貨店から大型スーパー、そして大きなショッピングモール、そしてコンビニへ。

わずか半世紀での小売業の大きな変遷を、しみじみと感じるのです。