「心にダムはあるのかい」
他人のために涙を流すやさしさが、君たちの心にはあるのですか。
ドラマ『ひとつ屋根の下」のなかで、あんちゃん(江口洋介が演じた)の口グセだった言葉です。
この言葉には、心にダムがある人は心が潤っていて、自分のまわりに悲しんでいる人、つらい思いで心が枯れてしまいそうな人がいたら、自分の水を分けることができるというメッセージが含まれているのです。
みんなが心の余裕を失いがちな今日この頃、自分のことで精いっぱいで、他者のことをかまわず、自分さえよければと利己的になる風潮が漂っています。
そのとき、立ち止まって、この言葉をかみしめたいと思うのです。