私の娘が幼い頃は、よく「ガチャポン」の自販機をしたいとせがまれ、何度か300円(安いものもあります)を入れて、カプセル玩具を購入しました。
ガチャポンは何が出るかはわからない、それは運次第という楽しさがありました。
ところで、いま、若い人は「親ガチャ」という言葉をよく口にします。
子どもは親を選ぶことはできないのです。子どもがどんな親に出会うかは運次第という意味の使われ方をしています。
たしかに、いまは子どもにとって「いい親」でないケースが散見されます。
虐待を繰り返す親や放任、過干渉の親(「毒親」といいます)がいます。
そのような親による子育てを通ってきた若い人が、「親ガチャに失敗したんですよ」と言うこともあります。
このように、事実としてはたいへん重くて、過酷な子ども時代を過ごした人が、自立できる年齢になり、敢えて軽く受け流すこともあるようです。
このつぶやきを匿名でSNSにあげれば、リアルタイムで反応がある。
ただ、ネット上をとびかうつぶやきは、いっときに多く集まりますが、過ぎ去っていくのも早いのです。
その人が子ども時代に経験したことは、軽く通り過ぎていくような軽いものではないのです。
親からの愛情を受けることができなかった事実は、教育関係者や誰かに、つらかった過去として語ることができ、それを受けとめてくれる人が必要です。
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