「国際数学・理科教育動向調査」(TIMSS[ティムズ])の2019年の結果が、先日発表されました。
この調査は、小学4年生と中学2年生の児童生徒を対象にして、4年おきに行う国際的な学力調査です。
年によって増減がありますが、約40から60ほどの国(地域)が参加します。今回は小4が58、中2が39の参加がありました。
日本の場合、小学校147校、中学校142校の児童生徒が2019年に調査を受けました。
調査の目的は、小学校、中学校段階での児童生徒の算数・数学及び理科の到達度を国際的な基準で測定し、学習環境条件等のさまざまな要因との関係を研究することです。
そして、その調査結果は、国の教育政策に反映されます。
日本の結果は次のとおりです。
・中2の数学の平均点が2015年よりも8点アップしました。
・小4算数と中2理科は、日本にとって過去最高だった2015年並みの平均点を維持しました。
・小4の理科は少し下がりました。
順位としては、小4算数5位、小4理科4位、中2数学4位、中2理科3位となりました。
(シンガポールや韓国、台湾などが上位5位以内に入っています。)
日本は、学力上位層の子どもと下位層の子どもの点数の差が小さいという特徴が見受けられました。
つまり、国際的にみれば、いわゆる「できる子」と「できない子」の学力差が小さいということです。
このことから、日本の場合、都市地域、農村地域に関係なく、全国的に学校教育の水準が一定程度保たれていると考えることができます。
また、日本では小中とも、理科の学力(とくに、実験観察の技能や意欲)に課題があることが2000年ごろから、国内の学校関係者のなかで言われていました。
そこで、現場の教員も、小学校で理科教育の充実に力点を置いて授業を研究実践し、指導してきた経過があります。その成果が一定程度表れてきたと考えることができます。
また、この調査では、テストと同時に学習意欲等をたずねるアンケート調査も行われました。ここでは課題が明確になりました。
「算数・数学の学習が楽しい」は小4が77%(国際平均84%)、中2が56%(国際平均70%)でした。
「理科の学習は楽しい」が小4で92%(国際平均86%)、中2が70%(国際平均81%)
いま求められる学校の授業は、一人ひとりの児童生徒の、とくに学習意欲や主体性が求められます。
わたしは、国際的に学力が何位であるかよりも、むしろ学習意欲を高め、深い学びをうみだす授業の研究と実践が大切だと考えます。
このことから、日本の場合、都市地域、農村地域に関係なく、全国的に学校教育の水準が一定程度保たれていると考えることができます。
また、日本では小中とも、理科の学力(とくに、実験観察の技能や意欲)に課題があることが2000年ごろから、国内の学校関係者のなかで言われていました。
そこで、現場の教員も、小学校で理科教育の充実に力点を置いて授業を研究実践し、指導してきた経過があります。その成果が一定程度表れてきたと考えることができます。
また、この調査では、テストと同時に学習意欲等をたずねるアンケート調査も行われました。ここでは課題が明確になりました。
「算数・数学の学習が楽しい」は小4が77%(国際平均84%)、中2が56%(国際平均70%)でした。
「理科の学習は楽しい」が小4で92%(国際平均86%)、中2が70%(国際平均81%)
いま求められる学校の授業は、一人ひとりの児童生徒の、とくに学習意欲や主体性が求められます。
わたしは、国際的に学力が何位であるかよりも、むしろ学習意欲を高め、深い学びをうみだす授業の研究と実践が大切だと考えます。
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