能登半島地震から50日ほど過ぎ、復興は少しずつですが進んでいます。
なかでも、教育関係者として気になるのは、子どもたちの様子です。
被災した子どもたちは、一見元気そうに見えても、心身にストレスを抱えて、感情をためこんでいることが多いものです。
大人には余裕がなく、仲良しだった友だちとは避難先が別々になり、会えないなどの状況に置かれています。
そのようなやるせない気持ちを出せる居場所が必要かと思います。
そんなとき、ケアされるべきは子どもたちとなるのが当然です。
しかし、わたしは中高生はケアされるべきでありながらも、ケアする側にまわることができると考えています。
能登半島には、今被災した子どもたちを集め、学習したり、食事をいっしょにとる民間ボランティア発の「集う場」ができています。
地元の中高生は自らも被災しながらも、小学生のケアをすることで、自分の「出番」があり、自己有用感を高めることができるからです。
小学生の不安やストレスを軽減することができるという、役立ち感が中高生の自信になります。
それは、とりも直さず、中高生の「居場所」づくりになるのです。
子どもたちの「復興」には時間がかかります。
震災で受けた心の傷は、かなり後になってから表す子も少なくはありません。
長期的なサポートが必要です。
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