学校では、さまざまな体験活動・体験学習を行なっています。
学校行事である文化祭や体育祭、宿泊行事は体験活動です。
職場体験や福祉体験などは、体験学習です。
家庭でも子どもたちに体験をさせます。
習いごとやどこかへ親子で旅行に行く、スキーに連れていくなども、広い意味で体験活動です。
これらの体験活動に共通していることがあります。
体験を子どもが身につけたり、自分のものとするには、ある程度の時間が必要だということです。
学校では、生徒に応じて、必要に応じて、体験の意味づけを、教師が生徒に行います。
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2015年11月5日のブログ
体験の意味づけを行わなくても、時間をかければ、多くの子どもは体験したことを自分のものにしていくことができます。
たとえば、習いごととして、バスケットチームに入っている子は、テレビ番組を何気なく見ていて、「あっ、あの選手のディフェンスの外し方は、この前コーチに教えてもらった!」。
そうか、コーチが言っていたかわし方は、あのようにゴール下でのプレイで使うんだ。
それを知った子は、実戦でゴール下のクロスプレイで、うまくディフェンスを外し、シュートにつなげ得点しました。
このようにして、子どもは体験したことを、自分のものにしていきます。
したがって、体験の意味に気づき、体験を自分のものにしたり、自分の行動につなぐまでには、時間がかかるのです。
この点から考えると、習いごとはあまりたくさんのことを習わせると、子どもが忙しくなりすぎて、習ったことが未消化のまま、別のことを体験することになります。
私の出会った生徒の中には、中3でたくさんの特技や資格を持つ子がいましたが、その子は器用に体験を自分のものにしていたのだと考えます。
たいていの子どもの場合、習いごとは少なくして、それにしぼりこんだほうが、体験学習や体験活動がその子の行動の変容に効果が出やすいと思います。
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