2020年は、新型コロナウイルスに始まり、終わる年になりそうです。
令和の時代に入り、国内ではお祭り騒ぎのようにはじまった元年が過ぎ、今年にはいるとき、これほどたいへんな年になるとは、多くの人が想像していなかったではないでしょうか。
学校の児童生徒も、いろいろな制約がある中での学校生活を送り、表には出さなくても、不安やもっていきようのない思いで過ごしている子もいるでしょう。
この1年間、コロナ禍が日本の医療現場、経済、人びとのくらしに与えた影響は、じつに甚大でした。
その影響は、もちろん今年にも現れましたが、来年も顕在化して現れるのでないかと心配になります。
すでに店を閉めた飲食店が出てきています。
飲食店倒産、解雇、生活苦、さらに自死などの増加が心配になります。
コロナ禍で、今年自らのいのちを絶った人は、10月を昨年同月とくらべて女性がとくに増えているそうです。
解雇の影響をより強く受け、社会で孤立し、家事育児の負担がのしかかる。
このことは、中学生の学校生活を通して、とくに母子家庭の母親の状況が見えてきた、私の経験からもその厳しさが伝わってきます。
学校で「さまよう姿」を見せる生徒の背景に、家庭生活、地域での生活が透けて見えるのです。
とくに、すでにギリギリの状態で必死に生きている人にとって、このコロナ禍が与えた影響はとくに大きいと思います。
子育て不安や経済的な心配がすでに社会的な問題になり、生きにくさや一人ぼっちを感じているところに、今回のコロナ禍がおいかぶさりました。
一人ひとりの人生は、たいへん重いものです。このことを強く思います。
おりしも、12月8日は、ジョン・レノンが凶弾に倒れた40年目の日(1980年)でした。
彼が残した名曲「WOMAN」では、(いまの時代では、彼の伝えるメッセージに若干の違和感をもちますが)母性を強く打ち出し、女性にささげた思いが綴られています。
Woman John Lennon
Woman I can hardly express
My mixed emotions at my thoughtlessness
After all I'm forever in your debt
And woman I will try to express
My inner feelings and thankfulness
For showing me the meaning of success
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「リモートワークが定着して働きやすくなった」とも言われますが、市民の労働や生活の状況は明るい面ばかり見ていては、その実態はわかりません。
暗い面も見てこそ、ものごとの本質は見えるものです。
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