AIの社会での活用は、予想以上に早くなりそうです。
とくに注目に値するのは、「対話型AI」です。
これは人間どうしが会話しているように、AIを介して自然な答が返ってきます。
先般、アメリカでリリースされた対話型AI「ChatGPT」(チャットGPT)はオープン利用ができます。
もうすでに1億人以上のユーザーがいます。
そして、教育の分野にも対話型AIは大きな波となり押し寄せます。
例をあげれば、今まで語学の学習を積み上げ、翻訳をしていたものが、一瞬にして完璧に翻訳してくれます。
ただし、簡単な会話程度ならいいでしょうが、異なる文化、考え方、習慣をもつ人の背景まで理解することができなければ、真のコミュニケーションにはならないでしょう。
その点で、学校教育ではAI万能とは、やはりならないと思われます。
とにかく、対話型AIは外国語教育をはじめとした学校教育のありようを大きく変える可能性をもっています
AI万能に抗して、オーストラリアでは学校教育に対話型AIの導入はストップするとアナウンスしました。
しかし、アジアの国の中には、積極的に学校教育に導入するとしました。
このように、対話型AIへの世界の対応は、とにかくはやいのです。
ところが、日本ではまだプログラミング教育はこれから導入しようとする段階です。
日本の大学では先進的にチャットGPTをすでに使っている例があります。
インターネットで調べれば答が見つかるようなものでない、深く思考する課題を設定して、レポートの提出を求めます。
そしてチャットGPTを使わせると、学生による差が出て評価もできると聞きます。
今の児童生徒は予測不可能な時代を生きることになります。
気候変動、感染症、紛争など何に遭遇するかわからないなかで、自分で課題を設定して、言語活動を通して解決していく。
そのとき、解決策はAIが出すにしても、それをアレンジして解決策を選び、その責任は人間が引き受ける。
その力を学校教育で育むことが求められています。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます