政治に関して、ヨーロッパの国と日本で決定的に違うのは、政治家の言葉が国民を動かすという点です。
たとえば、ドイツのメルケル首相は2年前の新型コロナウイルスへの対策について、スピーチをしましたが、その言葉は多くのドイツ国民を動かしました。
もちろんヨーロッパには、政治家の言葉が国民を動かしてきたという積み重ねた歴史があるのです。
政治家が政治哲学をもっているからです。
一方、日本の場合はどうでしょうか。
「首相は歴史から審判を受ける」(中曽根康弘もと首相)という気概をもった政治家は見つからないほどのお粗末な意識です。
自立して思考し、判断し、表現することが政治家には必要なのに、みんなが周りを見て発言し、行動しようとします。
たんに責任の所在を拡散しようとしている人が多いと思います。
自立していることは、民主主義の前提であるはずです。
その点で、第二次世界大戦後の民主主義は、いまだ日本に根付いていないというように考えざるをえません。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます