箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

自粛も疲れます

2020年05月03日 07時25分00秒 | 教育・子育てあれこれ

ゴールデンウィーク中ですが、外出を自粛する人が多く、人びとは例年とは異なる過ごし方を強いられています。

さらに、緊急事態宣言が延長される見込みで、外出自粛がまだ続きそうです。

しかし、なにかふっきれない思いがするのはわたしだけでしょうか。

多くの人が、なにか心配というか不安を感じているのではないでしょうか。

それは、新型コロナウイルス感染防止のために、何か対策をとったとしても、本当に効果があるのだろうか、感染の危険性がいつまで続くのかわからない。

だから、しっくりといかないのです。漠然としていて、明確でない状況のなかで、人びとは不安を感じます。

加えて、仕事がなくなるかもしれない、自分が感染したらどうしよう。このような心配をする人もいます。

こうして増幅された不安を感じながら、暮らしているのです。


あとは、我慢をしているということもストレスになります。

本来、人びとは自由に行動できるからこそ、気持ちが解放されるのです。

自由が制限されて我慢することは、大きなストレスがかかります。


「必ず終わりはやってきます。それまでみなさん、がんばりましょう」と、メディアを通じて鼓舞するメッセージを発する人もいます。

しかし、その終わりが見通せない中で、我慢することがたいへんなのです。

だから、不安と我慢の両方で、なんだか疲れるとなっているのが現状なのでしょう。

これが、「コロナ疲れ」とか「自粛疲れ」というものなのでしょう。

こんなとき、せめて先の展望が見えれば不安が軽減され、我慢する出口があると、我慢のしがいもあります。

「まだ今のままだと、感染が拡大するかもしれないので、緊急事態宣言を続けます」だけでは不安が続き、我慢するのがしんどくなります。

どんな状態になれば、緊急事態でなくなるのかが明確になればいいのですが、そうもいかない事情もあるでしょう。

私たちが精神衛生面で健康に、前向きに考え、ネガティブな情報ばかりを取り入れないことでしょう。

学校関係では、段階的に児童生徒の登校が始まるという見通しがたちました。

これは、子どもたちやおとなにとっても、新しい変化であり、希望の光が射しはじめています。

このような前向きな情報を歓迎したいと思います。




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