私が子どもの頃は、大学生の学生運動(社会運動)が盛んでした。
「全学連」は、全国の大学の学生自治会が連合した組織をつくり、学問の自由や教育の民主化を要求する学生運動を展開しました
ところが、1970年代にはこれらの運動が行き詰まり、現実を変える難しさを思い知ることになりました。
変わって、大学生を中心に「三無主義」に傾注する動きもありました。
Ban Banの名曲「いちご白書をもう一度」は、その頃の若い世代の心情をあらわしていました。
僕は無精ヒゲと髪をのばして
学生集会へも時々出かけた
就職が決って髪を切ってきた時
もう若くないさと君に言い訳したね
君もみるだろうか「いちご白書」を
二人だけのメモリー
どこかでもう一度
そして、やがては社会を変えることを必要としながらも、人びとのめざす方向性は「自分自身を変える」という方向にシフトしていきました。
1990年代に「自分育て」が重視されるようになってきましたが、自分を変えることで自己実現をめざすことが、今を生きる人の大きな課題となり、現在にいたっています。
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