箕面三中もと校長から〜教育関係者のつぶやき〜

2015年度から2018年度に大阪府の箕面三中の校長を務めました。おもに学校教育と子育てに関する情報をのせています。

回復力を発揮させる

2020年01月22日 08時15分00秒 | 教育・子育てあれこれ

子どものたくましさは、「回復力」があるかないかでみることができます。

失敗したり、困難に出会い挫折したとしても、回復する力のことです。

このことを、アメリカでは「レジリエンス」といい、かなり前から研究されてきました。

大阪弁風にいうと「しぶとさ」と表現されることもあります。
  
(私のブログ2015年11月29日「聴くことで「しぶとさ」を引き出す」にも、とりあげています。)

大阪弁の「しぶとさ」は、ときとして相手を揶揄する場合に使われることがあります。

「これほど痛みつけたのに、あいつはしぶとい奴や」というように。

そこで、ここでは「回復力」という言葉を使います。

たとえば、中学生の部活で大会で負けて入賞できなかった生徒が、へこたれなで次回には入賞するというケースは、回復力を発揮したからです。

では、なぜ回復力のある人は、困難に屈しないのか。

自己を肯定するからだと言えます。

どうしたら勝てるのか、どう問題を解決するかを考えることができるという点で、未来を見ているからと言えます。

過去にとらわれないのです。

なおかつ、自分で自分を励ますことができる。

もっと状態のいい自分が出せるはずだと思い、「まだがんばれるよ」と自分を勇気づけることができるのです。

さらに、プラス思考でものごとを考えることもできるかもしれません。

このうまくいかなかった経験も、自分が成長するには必要なことなんだと覚悟して、決意するのです。

ただし、中学生が回復力を発揮するには、大人が以上の視点をふまえサポートをするべきです。

「先のことに目を向けて、次は結果がでるはす。前向きに考えたら、今回のことがいい経験になるよ」と声かけをしたらいいでしょう。

つまり、親御さんがふつうにする声かけと変わらいのです。

大切なことは、子ども自身がその言葉かけを受け、どう捉え、どう自分の中で消化するかです。






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