いま不登校の生徒には、学級担任だけでなく、学年の教職員、保健室の先生をはじめとした教職員など、様々な人がかかわります。
それにくわえ、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー、または学外の「適応指導教室」や教育相談員の支援もあります。
不登校生徒を支えるこれらの支援者の役割は、たいへん重要です。この人たちのかかわりにより、登校できるようになる場合もあるので、さまざまな大人が支援することは必要です。
そして、学級担任が一人で抱え込まず、チームで支援するのが当然です。
しかし、それでも、私は不登校生徒を支援する要(かなめ)は、学級担任であると考えています。
じつは、中学時代不登校だった生徒で、高校へ進学して安定して高校生活を送っている生徒は、中学時代に登校できるようになった、ならなかったにかかわらず、学級担任との関係がよく、かかわりが厚かったという経験をもっている。
このように、私は教職経験上、感覚的に思います。
学級担任が、家庭訪問をして相談の相手になり、学級とつなぐ工夫をしたり、進路指導でもていねいに情報を伝え、その子にあった進路を親身になっていっしょに考えていくかかわりは、生徒の自立を支えていくのでしょう。
思えば、生徒にとっては、学校は一つの「社会」です。学校で生徒は学力を身につけますが、社会で生きる力も身につけます。
その意味で、学級担任は、不登校の生徒にとっては、たった一つの「社会への窓口」になりえるのです。
学級担任との出会いは、その生徒の人生に大きな影響を与える可能性をもっています。
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