2001年6月8日、大阪教育大学付属池田小学校で、いわゆる「不審者」が校内に入り込み、包丁で児童たちを次々と襲いました。
8人の児童が死亡、教員2人を含む15人が傷をおいました。
それから23年たった今、大阪教育大学では、6月10日に、教員を目指す大学生に事件を語り継ぐ講義を開きました。
学生にとっては、学校安全への認識や重要性を深める大切な機会になります。
私が校長を務めている時、初任者の女性教員が着任してきました。
その教員と話している中で、「なぜ教員を目指すことになったのですか」と私は問いました。
その教員は答えました。
「私は小学生の頃、附属池田小学校に通っていましたが、児童殺傷事件に出くわしました。目の前で友だちが死んでいくのを経験しました。とても大きなショックを受けました。」
「だから、私は、子どもたちに命の大切さを伝えるために教師になったのです。それが私の教員志望の原点です。」
私はその教員に、筆舌に尽くし難い自分の大切なことを話してくれたことへのお礼を言いました。
さらに、その思いをいまの中学生にも伝え、学校の安全づくりに尽力してくれるように、お願いしました。
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